ボロ負けの夏から差を詰めるも注目対決で敗退。「良い学年」の京都橘は全国制覇の夢を後輩たちへ託す

[1.2 選手権2回戦 京都橘高 0-2 昌平高 駒場]0-3で敗れた夏から差を詰めることはできた。だが、上回ることはできなかった。今年の京都橘高は、先発に身長180cm以上の選手が5人、平均身長も177.6cmという大型チーム。徳島内定FW西野太陽(3年)という実力派ストライカーも擁した京都橘は、「橘として初めて」(米澤一成監督)という3バックを採用し、高さや注目エースの強みを活かした戦いで勝ち上がってきた。松本国際高(長野)との初戦は、西野とすでに複数のJクラブが関心を寄せるFW木原励(2年)の強力2トップがともに2ゴールを挙げるなど、6-0で快勝。そして、2回戦では8月のRYUKEI CUP(茨城)で0-3のスコアで敗れている昌平高(埼玉)と対戦した。夏の対戦は徳島へ練習参加していた西野が不在。ベストの陣容で臨む再戦で夏からの進化も示し、勝利することを目指した。大会前に木原が「RYU

選手権2回戦
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「託せるのは彼しかいない」日本一の鳥栖アカデミー築いた“陰の立役者”、高校最後の守備固めで歓喜のガッツポーズ

[12.30 日本クラブユース選手権U-18大会決勝 FC東京U-18 2-3 鳥栖U-18 敷島公園サッカー・ラグビー場]エースの勝ち越しゴールが決まった直後、サガン鳥栖U-18の田中智宗監督はベンチに控えていた副キャプテンに出番を告げた。「最後の最後のギリギリの場面、チームを託せるのは彼しかいない。何の迷いもなく、最後に入れることができた」。後半アディショナルタイム、DF末次晃也(3年)はピッチに立ち、90分間走り抜いた仲間たちとともに日本一の喜びを分かち合った。 振り返ること2017年、サガン鳥栖U-15は日本クラブユース選手権(U-15)大会と高円宮杯全日本ユース(U-15)大会の2冠を制し、クラブの全カテゴリで初めて日本一の栄誉を手にした。当時、チームを率いていたのは現U-18指揮官の田中監督。主将を務めていたのが末次だった。3年前の高円宮杯期間中、報道陣から「チームの核」を問わ

日本クラブユース選手権
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矢板中央の2年生GK藤井は昨年の自分と成績を越えて、2つの目標実現へ

進化した姿を示す。矢板中央高(栃木)のGK藤井陽登(2年)は1年前、鮮烈な選手権デビュー。大分高(大分)との初戦でPK戦のヒーローとなると、その後2試合連続無失点勝利を果たすなど、チームの3位に貢献し、大会優秀選手、日本高校選抜候補にも選出された。木村大地GKコーチが「(活躍しても)驕りが一切ない。マジメで謙虚」と評する藤井は今年、左手を手術したことで長期間離脱。だが、その期間も地道に右手を使ってのメニューやキック、筋力トレーニングに励んできた。夏に復帰してからはセービングのパワーやクロス対応を重点的に強化。日本高校選抜候補合宿で一緒にトレーニングした流通経済大柏高(千葉)GK松原颯汰(3年)から刺激を受け、課題を持って取り組んできた。「流経の松原颯汰君とかは一緒にプレーした時に巧いと思ったんですけれども、自分に足りないセービングのパワーが別格だったのでそこをもっと自分は追いつけるように」

矢板中央高
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【加入情報】多くの高校年代のサッカープレーヤーがJ内定を獲得 内定者一覧

高校サッカープレイヤーが続々とJ内定を獲得。加入内定選手61人の内訳は高体連所属の選手が33人、Jクラブユースからが28人となっている。内定者は以下の通り。 【高体連】 ▽青森山田DF藤原優大(→浦和レッズ)DFタビナス・ポール・ビスマルク(→いわてグルージャ盛岡) ▽尚志FW阿部要門(→モンテディオ山形) ▽前橋育英MF櫻井辰徳(→ヴィッセル神戸) ▽昌平MF須藤直輝(→鹿島アントラーズ)MF小川優介(→鹿島アントラーズ)MF柴圭汰(→福島ユナイテッドFC)FW小見洋太(→アルビレックス新潟) ▽流通経済大柏GK松原颯汰(→ジェフユナイテッド市原・千葉) ▽修徳MF大森博(→徳島ヴォルティス)FWブワニカ啓太(→ジェフユナイテッド市原・千葉) ▽東海大高輪台FW横山歩夢(→松本山雅FC) ▽桐光学園DF奈良坂巧(→町田ゼルビア) ▽静岡学園DF田邉秀斗

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選手権デビュー戦で実力示すも、「まだまだできる」。神村学園の注目1年生コンビは2回戦以降で結果を

神村学園高のエース番号「14」を背負うU-16日本代表MF大迫塁 [12.31 選手権1回戦 前橋商高 1-2 神村学園高 ニッパ球] 選手権でも実力は示した。だが、求められているものはチームを勝たせる活躍だ。神村学園高は注目の1年生コンビ、U-16日本代表MF大迫塁とU-17日本代表FW福田師王が揃って先発出場。「選手権デビュー」を果たした。 立ち上がりから能力の高さを見せていたのが福田だ。9分、右オープンスペースでボールを引き出すとDFと競りながら強引に振り切り、さらに中央へ。相手の守りをこじ開けるような突破から左足を振り抜いた。いきなりインパクト十分のプレーを見せた福田は、その後も抜群のバネを活かしたヘディングでゴールを狙う。20分には左クロスを頭で合わせたボールがクロスバーを叩き、後半にもDFを強引に剥がして右足シュートを放った。 一方の大迫もスキルの高さを見せる

全国高校サッカー選手権
神村学園高
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代役とは言わせない! ゴールセンス溢れる2発を決めた東福岡の“20番星”。「日本一になるためにヒガシに来た」【選手権】

欠場中の盟友がくれたアドバイスを胸に 圧巻の2ゴールで東福岡を勝利に導いた日高(20番)。献身的な守備でも多大な貢献を果たした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部) [高校選手権1回戦]東福岡 2-0 桐蔭学園/12月31日(木)/等々力 鮮烈の2ゴールで、一気にゲームの趨勢を定めた。 大晦日に等々力陸上競技場で行なわれた1回戦屈指の好カード、東福岡(福岡)vs桐蔭学園(神奈川)の一戦は、前者が前半の勝負所で畳みかけて2-0の快勝を収めた。その全得点を叩き出したのがレフティーFW、日高駿佑(3年)だ。 均衡を破るファインゴールが生まれたのは前半35分。桐蔭学園怒涛の攻勢をなんとか切り抜けた東福岡は、左サイドを起点に高速カウンターを繰り出す。MF青木俊輔(3年)がタイミング良く供給した低い弾道のクロスに、全力疾走で呼応したのが日高だ。左足で絶妙

全国高校選手権
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【選手権展望】優勝候補は?注目選手は?チームの仕上がりは?高校年代のビッグトーナメントを徹底解剖!

Aブロックは大激戦区に 今季の公式戦は全勝。強豪・青森山田が今年も大本命だ。(C)SOCCER DIGEST いよいよ第99回全国高校サッカー選手権が12月31日から開幕する。2020年は新型コロナウイルスの影響で、初めてインターハイが中止となり、高円宮杯などの各リーグ戦も大会方式の変更や規模縮小を余儀なくされた。そんな困難を乗り越え、各地域予選を勝ち上がった48の代表校が今年もしのぎを削る。 本稿では、今大会のトーナメント表を4つに分け、各ブロックの優勝候補や注目選手、活動が制限されるなかでも準備を進めるチームの仕上がりなどを紹介。全高校プレーヤーが憧れる大舞台で、99代チャンピオンに輝くのは――。 ――◆――◆―― 第99回高校サッカー選手権組み合わせ。各ブロックの展望を占う。 【Aブロック】 ともに鹿島内定のMF須藤直輝とMF小川優介、新潟内定FW小見

全国高校サッカー選手権
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大会屈指のバランサー、昌平MF柴は自分の役割を徹底しながらゴールも

ゴールも狙うバランサー、昌平高の福島内定MF柴圭汰 「この身体のことはずっと言われると思うんですけれども、これでもできるんだと示していければ自分の自信にも繋げていけると思いますし、周りの子達にもよい目標になると思うので、頑張っていきたい」 昌平高の福島内定MF柴圭汰(3年)は前回大会の優秀選手。正確なパスでビルドアップを好転させつつ、守備になった瞬間にその読みの鋭さとボール奪取力によって、何度もチームを助けていた。 中体連出身のMFは登録身長160cmほどと非常に小柄。だが、強豪・昌平で2年時から先発を勝ち取り、欠かせない存在となった。昨年度の選手権で活躍し、福島からの内定を獲得。12月にパートナーを組むMF小川優介(3年)がU-18日本代表候補に選出されたこともエネルギーに、選手権に臨んでいる。 「(小川と)いつも一緒にやっていた身として、自分も頑張らないといけない。自

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5年で3度の選手権、関東一の小野貴裕監督が見据える「1個でも上」

今日幕を開ける99回目の選手権、関東一高(東京B)が3年ぶりに冬の舞台に帰ってくる。インターハイは15年から4年連続で出場し、15年は4強に進出。選手権は16年度の初出場から2年連続出場も果たし、いいサイクルに入っていた中で19年度は全国の切符を掴むことができなかった。それでも、MF類家暁(3年)やDF菅原涼太(3年)らが1年生でインターハイでプレーし、小野貴裕監督が「満を持して迎えた3年目」に、関東一にとって3度目の選手権の切符を手にした。2020年、指揮官が期待を寄せる代が最高学年になる矢先に新型コロナウイルスの感染が拡大、活動を制限・休止することを余儀なくされた。しかし、その“空白の期間”が指揮官にとってはターニングポイントになったという。「個人的な感覚としてはこの5年くらいはずっとギリギリの精神状況でした。勝てなかったこの2年間で焦っていたこともないですし、逆に勝っていたときも興奮

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大会直前にもあった壁と葛藤。何度も乗り越えてきたエース、昌平MF須藤直輝が最後の選手権で舞う

何度も壁を乗り越えてきた注目ドリブラーが、最後の選手権で舞う。昌平高のU-18日本代表候補MF須藤直輝主将(3年)は、選手権の主役候補の一人。元ブラジル代表の名手、FWロナウジーニョに憧れ、ピッチでサッカーの楽しさを表現する須藤は、トリッキーなドリブルで会場を沸かせ、試合を決定づけるようなゴールを幾度も決めてきた。2年生エース、ゲームキャプテンの大役も担っていた前回大会は2得点を挙げて8強。今年は大宮ジュニアユースから昌平へ進学した理由でもある選手権制覇の目標に挑戦する最後のチャンスだ。だが、開幕の約3週間前、須藤は葛藤の中でプレーしていた。怪我を抱えていたこともあり、不十分なコンディション。紅白戦でも突破の回数を増やすことができず、ブレーキになっていた。12月上旬の取材日は藤島崇之監督も「今年一番悪かったくらい」と振り返るほどのチーム状況。個々の気持ちが空回りしているところもあったか、チ

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