第99回全国高校サッカー選手権の決勝が1月11日に行われ、高校日本一が決定する。"苦難の1年"を制するのは2年ぶりの王座奪還を狙う青森山田(青森)かそれとも11年ぶりに山梨学院高等学校(山梨)が頂点に立つのか。第1回大会からの優勝校および準優勝校の一覧は以下の通り。 第1回 1917年:御影師 / 明星商 第2回 1918年:御影師 / 明星商第3回 1919年:御影師 / 姫路師 第4回 1920年:御影師 / 姫路師 第5回 1921年:御影師 / 神戸一中 第6回 1922年:御影師 / 姫路師 第7回 1923年:御影師 / 京都師 第8回 1924年:神戸一中 / 御影師 第9回 1925年:御影師 / 広島一中 第10回 1927年:崇実 / 広島一中 第11回 1928年:御影師 / 平壌高 第12回 1929年:神戸一中 / 広島師 第13回 1930年:御影師 / 広
GK山田晃士(4年=浦和ユース/群馬内定) [1.10 #atarimaeniCUP準々決勝 甲南大 0-3 早稲田大] ピッチ内でのウォーミングアップを終えた直後の早稲田大ベンチから、突如会場中に響き渡る大声が響いた。海老茶の選手たちが見つめる先は、ただ一人空色のユニフォームに身を包んだGK山田晃士(4年=浦和ユース/群馬内定)。「感謝」「思い」「責任」「仲間」——。今季のチームを象徴するキーワードをふんだんに盛り込んだ熱いゲキは、堂々の4強入りを予感させるのに十分な気迫を帯びていた。 今季の主将を担い、今大会限りでサッカー選手生活に幕を閉じることを決めているDF杉山耕二(4年=三菱養和SCユース)は「風物詩的になってきた」(外池大亮監督)という副将の“試合前スピーチ”がもたらす価値を次のように語る。 「一緒に戦ってくれている仲間のこと、日々支えてくれている方々の思い、
ポイントとなる青森山田のアンカー宇野。山梨学院に求められるのは… 決勝で11年ぶりに対戦する山梨学院(左)と青森山田(右)。どのような展開になるのだろうか。写真:徳原隆元 高校選手権 決勝山梨学院(山梨)vs 青森山田(青森)1月11日(月・祝)/14:05/埼玉スタジアム2002 奇しくも11年前と同じ決勝のカードとなった第99回全国高校サッカー選手権大会。前回準優勝の青森山田、11年前の王者・山梨学院ともに今大会を通じて、チーム力を数ランク上げている印象を受ける。 青森山田は4-1-4-1のシステムの成熟度が非常に高い。ポイントとなるのがアンカーの宇野禅斗(2年)だ。彼のプレーを見れば見るほど、機転が利くというべきか、前後にいる選手の個性を際立たせるような働きをする。前には注目の2年生MF松木玖生と今大会絶好調の安斎颯馬(3年)の2シャドーがおり、後ろには
[1.10 #atarimaeni CUP準々決勝 法政大1-0流通経済大]大学サッカーの特例全国大会『#atarimaeni CUP』の準々決勝が10日に行われ、法政大が流通経済大を1-0で下した。21日に味の素フィールド西が丘で行う準決勝では、第1試合で早稲田大(関東3)と対戦する。前半は完全に法大がペースを握った。しかし前半21分、左サイドでMF長谷川元希(4年=大宮ユース/甲府内定)がヒールで落としたボールをDF高木友也(4年=法政二高/横浜FC内定)がクロス。ニアに飛び込んだMF平山駿(4年=三菱養和SCユース/北九州内定)がダイビングヘッド。こぼれ球を倒れ込みながら左足で押し込むが、ポストに嫌われて先制点にならない。また流経大もこの一連のプレーの中で、MF加藤千尋(4年=流通経済大柏高/仙台内定)が負傷。MF仙波大志(3年=広島ユース)と交代でピッチをあとにした。何とか前半をゼ
[1.9 #atarimaeniCUP2回戦 関西学院大2-3桐蔭横浜大]意地の2得点だった。ベンチスタートとなったFW山見大登(3年=大阪学院大高/G大阪内定)だったが、先制を許したあとの後半20分から登場。すると5分後の25分、MF山下諒(3年=G大阪ユース)のパスで裏を取ると、前に出ていたGKの位置を確認。鮮やかなループシュートを蹴り込んで、試合を振り出しに戻した。さらに延長で2点のリードを許したあとの延長後半12分にはFW山田剛綺(2年=京都橘高)が獲得したPKを蹴り、1点差に詰め寄る得点を記録。ただ終了間際の左サイドから入れた高速クロスは、中で足を伸ばしたMF藤井敦仁(4年=広島皆実高)にわずかに合わず。存在感を示した山見だったが、関西学院大(関東5)に勝利を呼び込むことはできなかった。「僕が出るタイミングでも失点していたので勝ちに繋げようと思いました。プレーの強度、球際が凄かっ
[1.9 高校選手権準決勝 矢板中央0-5青森山田 埼玉]4度目の挑戦も跳ね返された。矢板中央高(栃木)は09年、17年、19年度に続く準決勝の舞台に立ったが、同校史上初の決勝進出は叶わなかった。3試合1失点だった堅守は崩れ、0-5の大敗。試合後、大粒の涙を流した主将のDF坂本龍汰(3年)は「青森山田さんは強くてかなわない部分があった」と悔しさをにじませた。“山田対策”も実らず、力の差を見せつけられる結果。高橋健二監督は「大会に出ているチームも全て青森山田の分析をしていると思う。やってくることは大体分かっている。それでも点を取られてしまう。対応に時間をかけてトレーニングをしてきたんですが、それでも勝ち切る、取り切る、それが青森山田の凄さ」と常勝軍団の強さに唸った。歴史は変えられなかったが、「最弱と言われ続けてきてきた」(坂本)世代が過去最高成績に並ぶ4強入り。来年度のチームは1年生からレギ
[1.8 #atarimaeniCUP2回戦 法政大 2-1 桃山学院大]流れの中から飛んできたシュートをことごとく止め、劣勢を接戦へと持ち込んだ。それでも桃山学院大GK松山健太(4年=九州国際大高/岩手内定)は「何本止めても負けは負け。負けたキーパーという扱いになる」ときっぱり。高い基準を自らに求め、プロサッカーの舞台に挑んでいく。今月4日、いわてグルージャ盛岡から加入リリースが発表され、最後の全国大会には「プロ内定選手」として出場することが決まった。「最初の頃は決まるのか決まらないのかと不安に思っていたけど、いわてグルージャ盛岡さんからオファーをもらえて、『#atarimaeniCUP』に全力で臨むことができた」。2回戦の法政大戦ではその肩書にふさわしいパフォーマンスを見せた。前半23分、まずはFW飯島陸(3年=前橋育英高)との1対1を見事に制すると、後半2分のMF服部剛大(4年=横浜
元日本代表DFの岩政大樹氏が7日、自身のオフィシャルブログ(https://lineblog.me/daiki_iwamasa/)を更新し、上武大サッカー部の監督と同大学のビジネス情報学部スポーツ健康マネジメント学科准教授に就任したことを発表した。昨年4月から上武大サッカー部のアドバイザーとして活動してきた岩政氏は「監督としての所信表明は選手たちにしたいので、ここでは多くは語りません」としつつ、「監督という新たなチャレンジの準備は、コロナのおかげで図らずも充分に進めてこられましたから、それを上武大学サッカー部のために生かしていきたいと思っています」と語っている。そして「サッカー部の強化はもちろんのこと、200人を抱えるサッカー部の学生たちの”本気で取り組んできたサッカー”を”卒業後の未来”へ、様々な形で繋げさせてあげられるような枠組みを早期に作っていく所存です」と意気込みを述べ、「ぜひ今後
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [1.7 #atarimaeniCUP1回戦 四国学院大 3-1 新潟医療福祉大] 新潟医療福祉大FWンダウ・ターラ(4年=札幌創成高) 横浜F・マリノス加入内定が発表された直後に迎えた全国大会初戦、新潟医療福祉大FWンダウ・ターラ(4年=札幌創成高)は約20分間のプレータイムで大学サッカー生活に幕を閉じた。試合後には「勝負はこれから。勝負の世界で結果を残せるように切り替えている。結果を残せるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。 ベンチスタートのンダウは0-2で迎えた後半24分、反撃の期待を込めてピッチに投入された。「点差もつけられていたので、ひっくり返す気持ちで試合に入った」。直後にチームは3点目を奪われ、厳しい状況に追い込まれたが、同じく途中出場のMFオナイウ情滋(2年=正智深谷高)、FW田中翔太(1年=青森山田高)
[1.7 #atarimaeniCUP1回戦 順天堂大3-0東海学園大] 7日、大学サッカー特例全国大会『#atarimaeniCUP』の1回戦で、東海学園大(東海3)は順天堂大(関東6)に0-3で敗戦。この瞬間、FW児玉駿斗(4年=中央学院高/名古屋内定)の大学4年間の戦いが終わった。 名古屋グランパスから異例の発表がされたのは、18年3月のこと。児玉の3年後となる22シーズンの入団内定が明らかになった。そこからは史上初となる3シーズン連続でJクラブ内定大学生として過ごすことになった。 18年にはJ1リーグで4試合に出場。大学生としても昨年夏、ユニバーシアード代表に選ばれて、今季Jリーグで大活躍したMF三笘薫(川崎F)やFW上田綺世(鹿島)、MF山本悠樹(G大阪)、名古屋でチームメイトになるDF森下龍矢らとプレーし、世界一を経験した。 しかし誰もが経験したことのな
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