[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.7 #atarimaeniCUP1回戦 四国学院大 3-1 新潟医療福祉大]
新潟医療福祉大FWンダウ・ターラ(4年=札幌創成高)
横浜F・マリノス加入内定が発表された直後に迎えた全国大会初戦、新潟医療福祉大FWンダウ・ターラ(4年=札幌創成高)は約20分間のプレータイムで大学サッカー生活に幕を閉じた。試合後には「勝負はこれから。勝負の世界で結果を残せるように切り替えている。結果を残せるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。
ベンチスタートのンダウは0-2で迎えた後半24分、反撃の期待を込めてピッチに投入された。「点差もつけられていたので、ひっくり返す気持ちで試合に入った」。直後にチームは3点目を奪われ、厳しい状況に追い込まれたが、同じく途中出場のMFオナイウ情滋(2年=正智深谷高)、FW田中翔太(1年=青森山田高)とともに迫力のあるプレーでゴールに迫った。
そして後半40分、持ち味の高さで唯一のゴールをもたらした。右サイドを攻め上がったMFシマブク・カズヨシ(3年=浦和ユース)のクロスを頭でそらし、ファーの田中が巧みに合わせてゴールを奪った。その後もポストプレーからのカットインシュート、セットプレー起点のヘディングシュートを放ち、いずれも枠を外れて得点こそならなかったが、ポテンシャルの片鱗は見せつけた。
この日もベンチスタートだったように、新潟医療福祉大でのンダウは中心的な存在ではなかった。八戸内定のFW佐々木快(4年=青森山田高/八戸内定)をはじめ、FW有田朱里(3年=市立船橋高)、FW小森飛絢(2年=富山一高)といったストライカー陣がおり、ジョーカー起用が主だったようだ。
佐熊裕和監督は「ポテンシャルは高い」と評価しながらも「90分間で何かするというところがこれからの課題になる。うちでもなかなかそういう場面がなかった」と指摘。ンダウ自身もその立場を理解し、今季途中には「前からやってみたかった」というセンターバックへのコンバートを志願。実際に公式戦でもプレーし、好パフォーマンスを見せていたという。
ところが、一昨季Jリーグ王者の横浜FMからはストライカーとして声がかかった。そのきっかけは一本の動画だったという。
「大学であまり試合に出られなかったが、コロナで大会もなくなってアピールする場もなくなったので、自分のプレー映像をつくってみた。それを友達が紹介してくれたところに送ったら映像をまとめてくれて、それをマリノスの人が見つけてくれたみたいで、面白そうだねと練習参加に呼んでもらった」。
横浜FMのトレーニングには1週間参加。初日のポゼッション練習でフリーマンを務め、「CBをやっていたおかげで集中力がついていたので、ミスもなくいい感じでプレーできた」と手応えのあるスタート切ると、FW陣だけで行うシュート練習でも調子が良く、早い段階で獲得を打診されたという。
来季は期限付き移籍先のFC町田ゼルビアでプレーする予定。「不安はあるし、責任もある。ただ、自信もある」。そう現在の心境を語るンダウは、横浜FMの練習参加で経験した「スピード感が断然違った。みんなうまいし、うまくいかなかったところですぐにコミュニケーションを取って改善していた」という刺激を胸に、思い切って飛び込んでいく構えだ。
今季の目標を問うと「目標は大きいほうがいいので、J2得点王」と力強い言葉。新たなステージに向かう185cmのストライカーは「大学4年間はうまくいかないことが多かったけど、諦めようとは思わなかった。諦めなかったからこういう結果につながった。新潟医療福祉大学に貢献はできなかったけど、これから結果出せるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。
(取材・文 竹内達也)
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■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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