「なんで勝てなかったんだろう……。本当に悔しい。もっとやれたはず」 0-0のPK負け。尚志高は2019年度以来となるU-18高円宮杯プレミアリーグ復帰は果たせず、選手たちは天を仰いだ。 その輪の中にいたU-22日本代表にも選ばれるDFチェイス・アンリも例に漏れず、顔を真っ赤にして涙を見せていたひとり。12月12日に行なわれたプレミアリーグ参入プレーオフの決勝。勝利を手にしたJFAアカデミー福島U-18の選手たちが狂喜乱舞する姿を見せつけられ、誰よりも悔しさを滲ませていた。 「なんで勝てなかったんだろう……。本当に悔しい。もっとやれたはず」 「後輩たちにプレミアリーグの舞台を残したかったし、監督に恩返しをしたかった。勝っていればBチームがプリンスリーグ東北の参入戦に出場できていたのに……」 思い返せば、夏のインターハイもそうだった。日章学園との初戦。粘り強い守備で無失点に
前橋育英伝統の「14番」ではないが… 7番の根津と14番の徳永。前橋育英の中盤を支える2年生コンビだ。写真:松尾祐希 前橋育英のエースナンバーと言えば、14番だ。山口素弘氏(現・名古屋GM)、松田直樹氏、青木剛氏など名だたる選手が背負い、特別な番号として今も大事にされている。 歴代の14番を振り返ると、ほとんどがボランチの選手。今年も2年生のMF徳永涼が櫻井辰徳(神戸)から受け継いだ。だが、今の前橋育英には14番を背負ってもおかしくない実力者がもうひとりいる。徳永と中盤の底でコンビを組む2年生のMF根津元輝だ。 徳永と同様、根津は攻撃に特長を持つプレーヤー。相手の逆を取るプレーやノールックパスを武器に、1年生の時からトップチームの試合に絡んできた。また、守備能力も水準以上で、相手の懐に身体を入れてボールを奪うプレーを得意とする。 今年の前半戦は怪我がちで思うようにプ
琉球MF市丸瑞希、鹿児島MF中村健人、岐阜DF竹田忠嗣らが退団 日本サッカー協会(JFA)が12月7日に移籍リストを発表。計10名が追加され、元日本代表MF遠藤保仁(現ジュビロ磐田)の後継者と目された逸材、高校サッカー選手権で優勝した10番MF、ベテランDFらが並んだ。 FC琉球からはMF市丸瑞希が契約満了となった。ガンバ大阪下部組織出身の市丸は、2016年にMF堂安律(現PSV)、DF初瀬亮(現ヴィッセル神戸)らとともにトップチームへ昇格。当時、ポスト遠藤の候補者として大きな期待を集めたが思うように出場機会を得られず、19年に岐阜へ期限付き移籍。20年にG大阪へ復帰するも同年夏から琉球へ期限付き移籍し、今季から完全移籍となっていた。 鹿児島ユナイテッドFCからはMF中村健人の名前も並ぶ。現在24歳の中村は、東福岡高時代に10番を背負って高校選手権で優勝に貢献。その後、
トップ昇格内定のFC東京U-18MF梶浦勇輝 [12.5 プレミアリーグEAST第18節 FC東京U-18 0-2 青森山田高 FC東京小平G] プロサッカー選手になるのであれば、まだまだ足りないものが多いことは自分が一番よく分かっている。もっと上手くなりたい。もっと強くなりたい。その想いが、いつだって推進力になってきた。 「今年は結構昇格する選手が多いということで、自分にとってもライバルが多くなっていきますし、ジュニアユースやユースの時は試合に出させてもらっていた中でも、ここからなので、どんな状況になっても自分を見失わないで、言い訳も絶対にしないで、絶対に自分を信じてやっていきたいですし、FC東京を代表できるような選手になりたいですね」。 FC東京U-18のナンバー14。MF梶浦勇輝(3年=FC東京U-15深川出身)は多くの人の期待をしっかりと背負って、トップチームへと
12月28日に開会式&開幕戦 12月5日、第100回全国高校サッカー選手権の茨城決勝が開催され、鹿島学園が明秀日立との激闘を制し、“48番目の切符”を獲得した。 インターハイの決勝でも対戦した両雄による一戦は、序盤から激しい攻防が繰り広げられた。明秀日立は主将のCB長谷川のロングフィードを軸に攻撃を展開し、右サイドハーフの山田やFW根本がゴール前にボールを運んでいく。一方の鹿島学園は左サイドハーフに入るレフティー山口の突破力と正確なキックを活かしながら、サイドから攻め込む。しかし互いに決定機を作れず、前半はスコアレスで終えた。 迎えた後半も一進一退の攻防が続き、なかなかゴールは生まれない。球際での競り合いが苛烈さを増すなか、ついにスコアが動く。後半32分、鹿島学園は右サイドの鈴木のロングスローから、ゴール前の混戦で松村が左足のハーフボレー弾を放ち、豪快に均衡を破った。
石川と鈴木の2トップは全国的に見るとトップレベルの破壊力を誇る 来季の湘南入りが内定している阪南大高FW鈴木。写真:安藤隆人 インターハイに引き続き、選手権も大阪代表の座を掴んでみせた阪南大高。湘南ベルマーレ入りが内定しているエースストライカー・鈴木章斗を擁する今年のチームは、全体的に非常に安定しているという印象を受ける。 183cmのGK山形慈温、181cmの櫻本亜依万と183cmの西田祐悟のCBコンビ、ボランチの櫻井文陽、そして鈴木と石川己純の2トップとセンターラインが非常に強固で、この屋台骨が軸となって攻守両面で強度の高いプレーを見せる。 「今年の学年は技術のある選手が揃っている代なので、そこにどういう強さ、勝負を決め切れる部分を植え付けるかを意識してきました」 こう語るのは濵田豪監督。監督就任22年目を迎える濵田監督にとって、今年は手応えのあるチームだった。
来季川崎加入内定の興國高MF永長鷹虎を直撃「ムキになってしまうと周りが見えなくなってしまうことが僕の課題」 来季、川崎フロンターレ入りが内定している興國高3年のMF永長鷹虎。そのプレーぶりを見れば、本当に独特なセンスを持つプレーヤーだと感じるだろう。 ドリブルのリズム、ファーストタッチの置き所、そして左足のキック。軽やかなステップから、一気にサブマリンのように潜り込むドリブルを見せたかと思えば、重心の低いボールコントロールから、一気に跳ねるように間をすり抜けていくドリブルも見せる。キックに目を向けると軸足を抜くのが非常に上手く、フォームも独特。精度は抜群で空間認識力も高く、受け手の位置を考えて送り込むボールの質を変化させている。 ただ、もちろん課題もある。プリンスリーグ関西第16節・大阪産業大附との一戦。前半、彼のドリブルはノッキングを起こしていた。 「ムキになって
2021年11月末までに72人の高校年代の選手たちがプロ内定を掴み取った。72人の内訳は高体連勢が31人、Jクラブユース勢が41人となっている。高校年代の内定者は以下のとおり。 【高体連】 ▽青森山田MF松木玖生(→FC東京)MF宇野禅斗(→町田ゼルビア) ▽明秀日立GK谷口璃成(→ファジアーノ岡山) ▽前橋育英DF岡本一真(→ザスパクサツ群馬)MF笠柳翼(→V・ファーレン長崎)▽高崎経大附DF二ノ宮慈洋(→松本山雅FC) ▽昌平DF八木大翔(→福島ユナイテッドFC)MF平原隆暉(→ギラヴァンツ北九州)MF井野文太(→ギラヴァンツ北九州) ▽日体大柏DF土屋巧(→柏レイソル) ▽大成GKバーンズ・アントン(→町田ゼルビア)▽帝京長岡DF松村晟怜(→湘南ベルマーレ)▽静岡学園DF伊東進之輔(→ギラヴァンツ北九州)MF玄理吾(→徳島ヴォルティス)MF古川陽介(→ジュビロ磐田)MF川谷凪
11月28日、高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2021関東の第17節、三菱養和SCユース(東京)対前橋育英(群馬)の一戦が行われた。試合は前半終了間際に前橋育英MF10[tplayer]笠柳翼[/player](3年)がゴール前のFKを直接決めて先制。しかし三菱養和SCユースは後半アディショナルタイムに途中交代のFW依田悠希(2年)が同点ゴールを決め、1-1のドローに終わった。 試合終了間際に追い付かれたものの勝点1を上乗せし、プレミアリーグ参入戦進出を決めた前橋育英の山田耕介監督はゲーム後、「三菱養和SCユースさんは、ここ何戦か負けなしで来ていて、先日の川崎フロンターレユース戦でも、プレッシングから連動しているディフェンスができていた。今日も厳しいゲームになることは分かっていた」とコメント。 MF笠柳の先制FKなど攻撃面については「笠柳は位置的にもああいうFKは上
リーグ戦は総勝点÷試合数の「勝点平均」で順位決定を行なう可能性も 日本サッカー協会は11月26日、現在行なわれている高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグのEASTとWESTの1位同士による王者決定戦、「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 ファイナル」の開催中止を決定した。 これは、プレミアリーグがコロナ禍により多数の試合が延期となったため、EAST/WESTそれぞれ全18節90試合の消化が困難となったための措置。これにより、1試合でも多くの試合を実施し、選手たちの活躍の場を確保するため、リーグ終了日を当初の12月5日(日)から1週間延長し、同12日(日)とすることを決定。当初、12日に開催されることになっていたファイナルが中止となった。 リーグ戦は、不成立試合があり、全チームの試合数が異なる場合は、実施委員会の判断の下、勝点平均(総勝
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