第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の準々決勝が6日に行われた。 日ノ本学園(兵庫)と藤枝順心(静岡)が激突した注目の一戦はスコアレスのままPK戦へ突入。3人成功の日ノ本に対し、4人がネットを揺らした藤枝順心が接戦を制してベスト4進出を果たした。 3大会ぶりの準々決勝に臨んだ神村学園(鹿児島)は大商学園(大阪)と対戦。開始5分に先制を許したが、前半のうちに逆転に成功すると、試合終了間際に決定的な3点目を奪い、3-1で勝利を収めた。 準決勝は7日に行われる。 ■準々決勝結果【兵庫】日ノ本学園 0-0(PK:3-4) 【静岡】藤枝順心【福岡】東海大福岡 0-2 【東京】修徳【鹿児島】神村学園 3-1 【大阪】大商学園【徳島】鳴門渦潮 0-2 【大阪】大阪学芸 ■準決勝対戦カード【静岡】藤枝順心 vs 【東京】修徳【鹿児島】神村学園 vs 【大阪】大阪学芸
今年度の選手権で5得点を決めた森夢真 [写真]=野口岳彦 1年生から名門・四日市中央工業(三重)の10番を背負うMF森夢真(3年)の才能は誰の目から見ても明らかだ。ボールを持ったら姿勢の良いドリブルで相手DFを切り裂く。ただ、上手いだけでなく、ボディーバランスの良さも魅力でタフに当たられても体勢を崩すことなく前進できる。囲まれたら相手の意表を突くスルーパスで味方を使うこともできるまさに天才肌のMFだ。 一方で、足りない物も明確だ。昨年は運動量の少なさが仇となり、スーパーサブとしての器用が主になった。今年に入ってからは、メンタルの弱さが原因で波のある1年を過ごしてきた。ただ、才能を認める伊室陽介監督は「森夢真と心中する」とこの1年、誰よりも愛情を持ち、誰よりも厳しく指導し、晴れ舞台で輝く日を待ち続けた。そうした恩師の愛情ある指導が実ったのが、今回の選手権だったと言
第98回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が各地で行われ、準決勝に進出する4校が出そろった。 前年度王者の青森山田(青森)は、昌平(埼玉)と対戦した。前半に3点を奪うも、後半に入ると立て続けに2失点を喫してしまう。それでも、最後まで粘りの守備を続け1点リードを守り切り、3-2で勝利。大会連覇へ残り2勝と迫っている。 四日市中央工(三重)と対戦した矢板中央(栃木)は、多田圭佑の2ゴールで2-0の勝利を収め、2大会ぶりの準決勝進出を果たした。 帝京長岡(新潟)は京都サンガF.C.に入団が内定している谷内田哲平が開始1分で先制点を奪うと、そのままリードを守り切って勝利。 新潟県勢初の準決勝進出を決めた。 また、静岡学園(静岡)は徳島市立(徳島)と対戦。阿部健人、岩本悠輝の2得点で前半だけで3得点を記録。後半に1点を加
青森山田の藤原優大 “再戦”へ、2年生のDFリーダーがふんどしを締め直した。前年度の選手権王者・青森山田(青森)は3日、3回戦で富山第一(富山)と対戦し、4-1で勝利。6-0と大勝を収めた初戦・米子北(鳥取)戦に続き、盤石の強さを見せつけ準々決勝進出を果たした。 全国レベルの強豪校を立て続けに倒し、連覇へ向けて視界良好。だが、藤原優大(2年)が試合後に語ったのは、失点シーンにおける反省の弁だった。 「あのセットプレーは多分、この試合のために用意してきたと思う。あれに対応できないと。もし、0-0の場面であれを決められたら負け試合になっていた。チームで話し合ってもっと詰めていきたいです」 「あのセットプレー」とは、3-0で迎えた75分の失点のことだ。富山第一はゴール正面、やや右寄りの位置でFKを獲得。これを直接狙わずフ
[1.3 高校選手権3回戦 國學院久我山高 0-1 昌平高 駒場]後半アディショナルタイム2分、相手の放ったシュートは何度も救ってくれていたはずのクロスバーを叩いた。しかしボールが落ちた先は無情にもゴールラインを越えていた。ほどなくして試合終了後ホイッスルが鳴る。耐えに耐えていた國學院久我山高だったが、最後の最後で力尽きた。試合を終えた清水恭孝監督は、目を赤らめながら取材エリアに現れた。「昌平が強かった。完敗です」。気丈に話そうとする姿が、より無念さをにじませた。「清水さんを最後に胴上げしたい」。今大会を迎えるにあたって、久我山イレブンは気持ちを一つにして戦おうと決めていた。今季限りでの退任を選手たちに明かしたのは、昨年11月16日の東京都予選決勝の日。選手らに動揺がなかったわけではないが、「最後だから勝たせてあげよう」と選手同士で話し合って気持ちを高めあってきた。今年のチームは「4年前の
悔しくないはずがない。でも、自分にできることはやり切った感覚もある。何よりも苦楽を共にした仲間たちと、最後まで戦えたという喜びも思っていた以上に芽生えていた。「本当に良いチームに恵まれて、良いチームメイトに恵まれて、感謝しかないですね。他の選手がいなければ、自分はここに来られなかったと思っているので、“ひとの力”を感じました。『自分の力では何1つできないな』ということを知ることができたので、それだけでも良いモノを得られたなと思います」。保野友裕は、ようやくやり切ったのだ。ミックスゾーンに現れた保野は泣いていた。1月2日。選手権2回戦。専修大北上高とのPK戦までもつれ込んだ激闘を制し、國學院久我山高が次のラウンドへの進出を勝ち獲った直後。前半の40分間だけで交替を命じられた保野は、泣いていた。「開幕戦で散々なプレーをして、今日は引き締めていったんですけど、完全にチームの足を引っ張る形になって
第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会1回戦が4日に行われた。 初戦で強豪・作陽(岡山)に3-0と快勝した十文字(東京)は日ノ本学園(兵庫)と対戦。試合は0-0のままPK戦へ突入し、これを4-3で制した日ノ本学園がベスト8進出を果たすこととなった。前回女王・星槎国際湘南(神奈川)は藤枝順心(静岡)に0-3と完敗を喫し、大会連覇は叶わなかった。 準々決勝は6日に行われる。 ■2回戦結果【兵庫】日ノ本学園 0-0(PK:4-3) 【東京】十文字【静岡】藤枝順心 3-0 【神奈川】星槎国際湘南【福岡】東海大福岡 0-0(PK:5-3) 【新潟】開志JSC【兵庫】神戸弘陵 0-4 【東京】修徳【鹿児島】神村学園1-0【新潟】帝京長岡【大阪】大商学園 6-0 【北海道】大谷室蘭【福井】工大福井0-1【徳島】鳴門渦潮【長崎】鎭西学院 0-0(PK:2-4) 【大阪】大阪学芸 ■準
第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が3日に開幕し、兵庫県内で1回戦の16試合が行われた。 前回大会準優勝の常盤木学園高校(東北1/宮城)と、高校女子選手権2回目の出場となる大阪学芸高校(関西3/大阪)の対戦は、25分までに3失点した常盤木が0-3で敗れ、名門が1回戦で早々に姿を消すこととなった。 2大会前の高校女子選手権1回戦も大阪学芸と対戦し、0-1で敗れていた常盤木は、そのリベンジを誓って初戦に臨んだが、前回大会のようなリズミカルなパスがなかなかつながらない。後半の立ち上がりは何度かチャンスを作ったが、攻撃のスイッチを入れる加藤愛、及川莉子、沖野るせりが連続してプレーに関われないまま、試合終了のホイッスルを聞いた。 2年前に姉の沖野くれあ(現・マイナビベガルタ仙台レディース→ASハリマアルビオン)が背負った背番号10を、今季から引き継いだ沖野るせりは、「10番とし
[1.3 全国高校選手権3回戦 静岡学園高2-0今治東中等教育学校 駒沢]憧れのピッチには立てなかった。今治東中等教育学校(愛媛)のFW山本亮成(3年)は、何度も涙を拭う。悔しさはもちろんあったが、その涙にはサッカーを通じて感じた感謝の気持ちが溢れていたーー。2017年の秋、体に異変が起きた。「サッカーをしていて『しんどいな』と感じたり、笑っただけで胸が痛くなったりして、いつもと違うなと……」。病院で診察を受けると、胸のあたりに腫瘍が見つかる。縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)だった。「サッカーどころじゃないという話になって、治療に専念することになりました」。手術と入院生活を余儀なくされ、学校に復帰するのに半年を要した。「もう無理かなと思いました」。一時はすべてを捧げていたサッカーを辞めようとしていた。入院中、サッカーを通じて出会いがあった。地元クラブ・FC今治の岡田武史オーナー、同ラモス瑠偉
[1.3 全国高校選手権3回戦 徳島市立高1-0筑陽学園高 駒沢]11年ぶりの出場だった筑陽学園高(福岡)は“堅守対決”に敗れ、16強で敗退。「ヒガシを倒して全国へ」という目標を持った選手たちが、絶対王者・東福岡を破ってたどり着いた夢の舞台。堅守を武器に勝ち上がってきたが、この日は5バックで固める相手の守備ブロックをこじ開けられなかった。交代策、終盤のパワープレーも実らず、涙を飲むことになった。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手たちは泣き崩れた。主将のGK野中友椰(3年)は「上には上がいるし、単純に自分たちの力不足でもあったけど、最後の最後まで必死にサッカーができたのですごく楽しかったです」と涙ながらに取材陣に対応すると、「徳島には頑張ってほしいです」とエールを送った。最後尾に立ちはだかって安定したセービングを続け、存在感を放ってきた。この日もミドルレンジからの意表を突いたシュートに対して
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