先の選手権・埼玉予選では初めて決勝Tに進出 躍進を続けている川口青陵。選手権予選で得点を挙げた具志堅(11番)が新チームの主将を務める。(C)イシクラ ボードを使って指示を伝える山田監督。浦和ユース、順天堂大を経て指導者の道を志した。 ささやかな照明器具の下で、熱気を帯びる薄暮の練習。前夜の雨であちこちに水たまりが残り、土のグラウンドは荒くて重かった。傍らには水を何度も吸い取り、どす黒くなったスポンジが置かれていた。 第98回全国高校サッカー選手権は私立の静岡学園が優勝を飾り、出場48校のうち35校が私学だった。同選手権・埼玉大会では私立が史上初めてベスト8を独占、その強豪校の多くが良質の人工芝で汗を流している。 そんな恵まれた環境とは無縁の埼玉県立川口青陵高校サッカー部は、1984年創部のごく平均的なチームで、これといった戦績はまだない。 現
高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第25回はU-17ワールドカップで活躍したFW若月大和(湘南内定。海外移籍交渉中)や日本代表FW鈴木武蔵(現札幌)を輩出した桐生一高(群馬)のグラウンド、寮を紹介する。■桐生大グラウンドでトレーニング 桐生一サッカー部は系列の桐生大のグラウンドでトレーニングを行う。放課後に学校から自転車で30~40分かけて移動する選手たちは「足腰が鍛えられる」。グラウンドは全面人工芝で、ナイター照明設備も完備している。隣は野球部練習場。昨年9月にネットが増設されるまではホームランボールが飛び込んでくることもあったという。■選手はA、Bチーム同じグラウンドでトレーニング 桐生一は、宿敵・前橋育英高を破
昨年の九州大学サッカーリーグ1部6位の日本経済大が20年の入部予定選手を発表した(協力=日本経済大、College Soccer Central)。プレミアリーグWESTの“公立の雄”大津高(熊本)から、主に交代出場ながらも同リーグで15試合に出場しているMF野田昌秀とMF田嶋天が加入。また、プリンスリーグ九州勢のロアッソ熊本U-18(熊本)で下級生時から先発を務めていた左SB吉井凌雅、プリンスリーグ関西所属の金光大阪高(大阪)の守備を支えたCB半田勘太朗、プリンスリーグ東海勢・藤枝明誠高(静岡)の先発DF高木大地とMF上野圭満、名門・鵬翔高(宮崎)でキャプテンマークを巻いたFW土橋空翔と守護神・可知俊哉、MF富永隼斗が進学する。他にも、1年時にインターハイを経験しているDF久保山誠(明徳義塾高)や昨年の佐賀新人戦を制した佐賀学園高のMF井上翔斗主将とDF野口拓己、新人戦長崎王者の鎮西学院
尚志の2年生エースとして披露した大活躍から約1年、染野唯月は選手権のピッチに立つことができなかった [写真]=Getty Images 第98回全国高校サッカー選手権は、全47試合の総入場者が33万6999人で最多記録を更新。大盛況の中で大会を終えた。これは予想を上回る数字と言って良いだろう。ともにU-17ワールドカップで活躍したFW西川潤(桐光学園 → セレッソ大阪)とFW若月大和(桐生一 → 湘南ベルマーレ ※海外移籍交渉中)が県予選で敗退。加えて、12月11日には、県予選を突破したFW染野唯月(尚志 → 鹿島アントラーズ)の全国大会欠場が発表されていたからだ。 染野は昨年度の選手権得点王(他2人)。3回戦の前橋育英戦、準々決勝の帝京長岡戦で2試合連続決勝ゴールを記録し、優勝校・青森山田との準決勝ではいずれもハイレベルな3ゴールでハットトリックを達成した。試合は
関西学生2部Aリーグへ昇格した京都橘大が20年の入部予定選手を発表した(協力=関西学生サッカー連盟、京都橘大、College Soccer Central)。本格強化開始からわずか数年で関西2部Aリーグ昇格。京都橘大の新入部員には実力者たちの名が並ぶ。第98回全国高校サッカー選手権で優勝した静岡学園高(静岡)の技巧派左SB西谷大世と鹿児島の3冠王者・神村学園高で主将を務めた万能型MF軸丸広大が進学。また、系列の京都橘高(京都)からは4強入りしたインターハイで全試合に先発していたドリブラー・MF湊麟太郎と俊足右SB旭奈滉人、GK松田龍之介、DF木下渓が進学する。先発として徳島市立高(徳島)の選手権8強に貢献した技巧派MF野口蓮太、同じく豊富な運動量で四日市中央工高(三重)の8強入りに貢献したMF井上駿、選手権出場の攻撃的MF岡田后央(米子北高)も進学予定。プリンスリーグ関西3位の東海大大阪仰
1月13日に行われた、第98回全国高校サッカー選手権大会・決勝戦、前年度王者・青森山田(青森)に真っ向勝負を挑み、2点差をひっくり返した静岡学園(静岡)が24年ぶり2度目の優勝を手にした。 令和最初の選手権が幕を閉じ、“プロ”としてJリーグに挑む選手たちがいる。今大会には15人のJリーグ内定選手が出場。さらに、「就活の場」として選手権に挑み、大会後に内定を勝ち取った選手までいた。 そこで今回は、ジェイ・スポーツでJリーグ中継担当プロデューサーを務め、選手権を現場で取材した土屋雅史氏に、高校卒業後にプロの世界へと挑む16人をエピソードとともに紹介してもらった! 取材・文=土屋雅史※カッコ内は(生年月日/出身校/ポジション/加入クラブ) 武田英寿 (2001年9月15日/青森山田/MF/浦和レッズ)1つ先輩の檀崎竜孔(北海道コンサドーレ札幌)から10番を引き継ぎ、「自分
高校サッカー新人戦静岡県大会▽1回戦静岡学園15―0清水国際(18日・常葉グリーンフィールド) 13日の全国高校サッカー選手権決勝で24大会ぶり2度目の優勝を飾った静岡学園の新チームが公式戦に臨んだ。前チームでレギュラーだったGK野知滉平やDF田辺秀斗(ともに2年)が先発。開始2分のセットプレーでDF関根大輝(2年)が先制点を奪うなど、80分間でシュート34本を放ち15ゴールを奪った。 背番号10を任されてトップ下でゲームメイクしたMF渡辺怜歩(2年)は3得点し、「中心になってやっていきたい」と意気込んでいた。
桐光学園の西川潤は悔しさとともに高校サッカー生活を終え、プロの世界へと挑戦する [写真]=瀬藤尚美 12月30日に駒沢陸上競技場(東京)で開催された全国高校サッカー選手権開会式。その姿があれば、誰よりも多くのフラッシュを浴びていただろう高校3年生は同日、神奈川・桐光学園グラウンドにいた。監督同士が桐光学園時代の同級生である横浜創英とのサッカー部“引退試合”。FW西川潤も参加し、記念写真に収まっていた。 西川は当時高校2年生だった2019年2月に、異例の早さで2020年からのセレッソ大阪加入が内定。そして、3月にはルヴァンカップでプロデビュー、4月にはJ1デビューを果たしている逸材レフティーだ。180cmの長身と抜群のテクニック、スピード、勝負強さの持ち主。DF1人、2人を一瞬で振り切る高速ドリブルや左足のパワーシュート、正確なスルーパスなどで下級生時から異彩を放ってきた。 ま
青森山田の古宿理久 [写真]=野口岳彦 「自分たちが目指している前からのプレッシャーで高い位置でボールを取れて、ショートカウンターやサイドチェンジも出せたし、前半の入りは悪くなかった。でも90分を通しての継続という意味ではできなかった。(静岡学園は)外すことだったり、タメを作るのがうまい選手がいっぱいいて、無理に飛び込めなかったですね。今までやってきた中で一番うまいチームだったと思います……」 令和初の成人の日。青森山田と静岡学園が相まみえた埼玉スタジアムには高校サッカー選手権史上最多、5万6025人もの観客が詰めかけた。大会連覇を狙った青森山田は前半のうちに2点リードを奪うも、前半終了間際に失点。その後は個人技に秀でる静岡学園に2点を奪われ、2-3とショッキングな逆転負けを喫してしまった。 中盤を統率するMF古宿理久(3年/横浜FC入団内定)は試合展開を悔やんだ。ポゼッショ
令和最初の高校サッカー選手権は静岡学園(静岡)の優勝で幕を閉じた。 24年ぶり2度目となる冬の日本一――。1995年度は鹿児島実(鹿児島)と同校優勝となったため、今回が初の単独優勝となる。静岡県勢としてもそれ以来の大会制覇になった。 今大会を振り返ると、技術に秀でた高校が上位に進出した。大会を制した静岡学園や新潟県勢初のベスト4入りを果たした帝京長岡(新潟)。いずれも技術に特化したチームで、個人技や細かいパスワークを生かした攻撃が特徴だ。初めて8強まで勝ち上がった昌平(埼玉)も含め、新たな時代の到来を予感させた。 チームが積み重ねてきた結果が、今大会の躍進に繋がったのは間違いない。とはいえ、大舞台で青森山田(青森)の存在は際立っていた。 今回も含め、直近4大会で3度の決勝進出。うち2度は頂点に立っている。今年は2種年代の王者を決めるU-18高円宮杯プレミアリーグを制するなど
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