第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝が12日に行われ、藤枝順心(静岡)と神村学園(鹿児島)が対戦した。 神村学園は18分、右サイドからのクロスに反応した塚田亜希子がボレーでゴールを狙うが、藤枝順心GK松井里央がスーパーセーブでこれを阻んだ。藤枝順心もチャンスを作り出したが、神村学園の堅い守備を前に得点を奪えず。前半をスコアレスで折り返した。 後半に入り、60分に試合が動く。右サイドを突破した池口響子がペナルティエリア外で右足を振り抜く。ボールはGKの手を弾き、ゴールに吸い込まれ、藤枝順心が先制に成功した。 1点を追う神村学園も攻勢を強めるが、最後までゴールラインを割ることができず、試合はここでタイムアップを迎えた。藤枝順心が2017年大会以来、2大会ぶり4度目の優勝を飾った。一方、神村学園は14大会ぶり3度目の栄冠を掴むことはできなかった。 【スコア】藤枝順心
第98回全国高校サッカー選手権が19年12月30日に開幕し、20年1月3日にはベスト8が決まった。都道府県予選を勝ち抜いた選手たちが全国大会で活躍中だが、ゲキサカは予選決勝敗退校の選手にも注目。編集部・吉田がチェックした各予選準優勝校から、光った選手を一人ずつ、計48人ピックアップする。第1回は北海道~岐阜県までの東日本24選手を紹介。 札幌一高MF清水響生(3年)「苦しい状況でも単騎で縦突破し、相手の守りに穴を開ける俊足アタッカー。道決勝では2人にマークされる中でも奮闘」 八戸学院野辺地西高GK鈴木奏汰(2年)「強風に助けられた面もあったとは言え、青森山田相手に100分間無失点。枠へのシュートを冷静に処理。飛距離十分のパントキックも魅力だ」 盛岡商高MF欠畑魁星(2年)「技巧派ボランチ。ミドルレンジのパスは秀逸で、スルーパスで決定機を演出。プレースキックの精度も高い」 聖
[1.11 選手権準決勝 青森山田高 2-1 帝京長岡高 埼玉] 帝京長岡高FW晴山岬(写真協力『高校サッカー年鑑』) タイムアップ直後のピッチでも、仲間に囲まれたロッカールームでも、あふれる涙は止められなかったという。何より胸に響いたのは、14年間の付き合いで「初めて見た」という谷口哲朗総監督の涙。「日本一の監督にできなかったのは自分たちの力のなさ」。帝京長岡高FW晴山岬(3年)はさまざまな思いを背負って新たなステージへ歩んでいく。 8強の壁に阻まれた前回大会の悔しさを胸に、1年越しに辿り着いた埼玉スタジアムでの準決勝。帝京長岡は絶対王者の青森山田高を相手に華々しいパフォーマンスを見せた。「めちゃめちゃ崩せた。楽しかった」(晴山)。背番号10の言葉どおり、ショートパスとドリブル、ポジションチェンジとフリーランを小気味よく繰り出す攻撃で次々に決定機を導いていた。 ところ
第98回全国高校サッカー選手権大会の準決勝2試合が11日に行われ、決勝に進出する2校が決定した。 第1試合では青森山田(青森)と帝京長岡(新潟)が対戦。立ち上がりから帝京長岡が押し込む展開となったが17分、田中翔太のヘディングシュートで青森山田が先制。後半に入ると47分には、1年生MF松木玖生の今大会4点目でリードを2点に広げた。対する帝京長岡は77分、田中克幸がドリブルで中央突破を図る。すると、対面するDFを次々とかわし、左足でシュート。これがゴールに吸い込まれ待望の得点が生まれる。その後も相手ゴールに迫った帝京長岡だったが、青森山田も必死の守りでこれをしのぎ、試合は2-1タイムアップ。青森山田が接戦を制して、大会連覇へ王手をかけた。 第2試合では静岡学園(静岡)と矢板中央(栃木)が対戦した。前半をスコアレスで折り返し迎えた後半アディショナルタイム、猛攻を見せていた静岡学園が
第98回全国高校サッカー選手権大会・準決勝が11日に行われ、青森山田(青森)と帝京長岡(新潟)が対戦した。 序盤から帝京長岡が果敢にゴールに迫る。11分には、矢尾板岳斗がバックパスをさらうが惜しくも枠を逸れた。 しかし、先制したのは青森山田だった。右サイドでスルーパスを通すと、クロスに合わせたのは田中翔太。下がりながらの体勢だったが頭で合わせ、16分に青森山田が貴重な先制ゴールを記録した。 22分には晴山岬がゴール前でボールを受け決定機を作り出したが、シュートは枠を逸れ絶好の機会を逸した。さらに37分、クロスから帝京長岡にここまでで最大のチャンスが訪れる。しかしこれも最後は松木玖生がヘディングでクリアし青森山田は集中を切らさない。 後半の立ち上がりにまたも試合が動く。47分、右サイドを突破し、クロスを上げると、ファーにポジションをとった松木が流し込み、ネットを揺らした。前半
上:青森山田、下:帝京長岡 [写真]=梅月智史、佐藤博之 11日の準決勝第1試合は、前回王者・青森山田(青森)と初優勝を狙う帝京長岡(新潟)との顔合わせとなった。 “二冠”と“連覇”を目指す青森山田…注目ポイントは? 青森山田はここまで3得点のスーパールーキー・MF松木玖生など、充実の戦力で大会連覇を目指す [写真]=梅月智史 青森山田は、19年12月15日に埼玉スタジアム2002で開催されたプレミアリーグファイナルで名古屋U-18(愛知)に3-2で勝利してまず一冠。今回、準々決勝で昌平(埼玉)に競り勝ち、再び埼スタに足を踏み入れることになった。00年度、01年度大会で国見(長崎)が成し遂げて以来となる選手権連覇まであと2勝。浦和レッズ入団内定のU-18日本代表MF武田英寿主将は準々決勝突破後、「しっかりコンディションを整えて優勝したい」と力を込めた。 昨年のMF
帝京長岡の10番・晴山岬 [写真]=佐藤博之 頂点まであと2つ。“優勝候補”と目された北信越の雄が前評判通りの強さを見せている。第98回全国高校サッカー選手権大会、準々決勝で仙台育英(宮城)と対戦した帝京長岡(新潟)は、谷内田哲平(京都サンガF.C.内定)の開始30秒弾で先制すると、初戦からゼロ行進を続ける守備陣も奮闘。1-0で完封勝利を収め、新潟県勢初の準決勝進出を果たした。 コンセプトは「ボールを動かすサッカー」。古沢徹監督の下、磨き抜かれたコンビネーションが集大成を迎えている。チームの核となるのは地元長岡市のクラブチーム、長岡JYFC出身の選手たちだ。FW晴山岬(FC町田ゼルビア内定)、MF谷内田、DF吉田晴稀(愛媛FC内定)と各ポジションのJ内定選手に加え、DF吉田勇介、FW矢尾板岳斗ら昨年もメンバー入りした面々は高校入学前から“日本一”を目指し、帝京長岡のグラウンド
上:静岡学園、下:矢板中央 [写真]=小林浩一、梅月智史 1月11日の準決勝第2試合は“元祖・技巧派軍団”の静岡学園(静岡)と伝統的に堅守を特長とする矢板中央(栃木)の対戦となった。 “静学スタイル”を強化する無失点の守備力 鹿島内定の松村優太は個で局面を打開する高速アタッカーだ [写真]=山口剛生 静岡学園は、初出場した76年度大会でテクニックを全面に押し出したサッカーによって準優勝。その後も技巧派チームの先導役となってきた。95年度の選手権で初優勝(鹿児島実と同点優勝)。巧さと賢さ、また個性的な選手たちの力で全国と勝負してきたチームはその後、全日本ユース選手権やインターハイでもファイナリストになっている。 一方で“静学スタイル”の攻撃サッカーはリスクも伴う。相手に守りを固められ、カウンターやセットプレーで失点して敗れるケースも少なくない。だが、今年の静学はそれ
1月9日にまでに高校年代のサッカープレイヤー84人がJ内定を掴んでいる。加入内定選手84人の内訳はJクラブユースからが60人、高体連所属の選手が24人となっている。内定者は以下の通り。 【高体連】 ▽青森山田MF武田英寿(→浦和レッズ)MF古宿理久(→横浜FC) ▽尚志FW染野唯月(→鹿島アントラーズ) ▽桐生一FW若月大和(→湘南ベルマーレ) ▽昌平MF鎌田大夢(→福島ユナイテッドFC) ▽市立船橋DF畑大雅(→湘南ベルマーレ)MF鈴木唯人(→清水エスパルス) ▽暁星国際DF国本玲央(→レノファ山口) ▽成立学園FW吉長真優(→ジュビロ磐田) ▽桐光学園FW西川潤(→セレッソ大阪) ▽帝京長岡MF谷内田哲平(→京都サンガF.C.)FW晴山岬(→町田ゼルビア)DF吉田晴稀(→愛媛FC) ▽静岡学園MF松村優太(→鹿島アントラーズ) ▽四日市中央工
第98回全国高校サッカー選手権は1月5日にベスト4が決まった。都道府県予選を勝ち抜いた選手たちが全国大会で躍動したが、各予選決勝敗退校の選手にも注目。編集部・吉田がチェックした各予選準優勝校から光った選手を一人ずつ、計48人ピックアップする。第2回は三重県~沖縄県までの西日本24選手を紹介。海星高MF假谷竜也(3年)「県決勝ではトップ下の位置でパスセンスの高さを発揮。相手の背後を突く好パスを繰り出し、同点のチャンスも演出した」 近江高MF池田海翔(3年)「県予選9得点。県決勝では左サイドから斜めに切れ込むドリブルで先制点を演出。パンチのあるシュートも魅力」 洛北高DF伊藤颯真(3年)「身体能力の高さを活かしたヘッドなどが魅力のCB。府決勝では頭部を負傷しながらも気迫の守りで京都橘を苦しめた」 阪南大高DF高木践(3年)「下級生時から阪南大高の守備の中心を担ったボールハンター。身
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