[8.1 J1リーグ第8節 浦和1-1清水 埼玉]残り時間は5分を切っていた。ボールを保持して試合を進めながらも得点を奪えず、1点のビハインドを背負ったまま終盤を迎えた清水エスパルス。チームを救ったのは、今季加入したブラジル人助っ人DFヴァウドだった。反省している場面がある。それは後半9分に先制点を献上する一つ前のプレーだ。FWレオナルドにプレッシャーを掛けられてGK梅田透吾にバックパスを送ったヴァウド。サイドに開いて梅田からリターンパスを受けたものの、MF関根貴大に体を寄せられてボールはタッチラインを割った。これが浦和ボールとなり、スローインの流れから先制点を奪われてしまう。「ミスで失点したのを反省しないといけない」しかし、そのミスを帳消しにするような大仕事をやってのける。後半41分、MF鈴木唯人が蹴り出した右CKに対し、ファーサイドにポジションをとっていたヴァウドが反応。ヘディングシュ
[8.1 J1第8節 FC東京2-3鳥栖 味スタ]FC東京のFW原大智は後半41分、終盤のパワープレー攻勢をウイングのポジションで牽引し、力強い競り合いから1点を返すゴールを決めた。場内アナウンスでは相手のオウンゴールとされ、取材に「感触はあった」と訴えていたが、試合後の公式記録では訂正されてJ1初ゴールが認められた。2点ビハインドで迎えた後半24分、FW永井謙佑との交代でピッチに送り出されると、17分後にゴールが生まれた。「1点取って来いという声をもらったので、1点を狙って入った」。チームは前線に圧力を強めていく中、右サイドからのクロスを相手GKがパンチングミス。浮き上がったボールにプレッシャーをかけ、最後は191cmの大きな身体で押し込んだ。「GKがはじいてチャンスがあると思ったので、GKに身体をぶつけて何かが起こるようにした」。昨季はFC東京U-23の一員として参戦していたJ3リーグ
■北海道コンサドーレ札幌結果・内容ともに及第点以上。上位進出の可能性も 【プラス材料】 リーグ戦が再開してから6試合負けなし。順位こそ8位と中位にいるが、勢いとしてはこのまま上位を狙えそうな雰囲気だ。 何しろ第6節は昨季2位のFC東京を試合終了間際まで追いつめ、前節では昨季リーグ王者の横浜F・マリノスにほぼ完勝。相対的に考えていけば、ここからはどんな相手とも互角以上に渡りあえる可能性が非常に高く、そう感じさせるだけのムードを現時点で持っている。 守備の破綻があまり見られないのはプラス材料で、前節は失点直後に同点、逆転へと持っていったメンタリティも見事だった。前節についてさらに言及すれば、横浜FMの長所をしっかりと封じ込め、弱点を突くしたたかな戦い方もチームとして演じることができた。チームの調子は非常に良い状態にあると言える。 【マイナス材料】 どのチームにも見られる
■大分トリニータ知念の初得点は朗報。守備の立て直しがカギを握る 【プラス材料】 リーグ戦3連敗を喫し、試合内容も決してよくはない。不協和音が生まれそうなものだが、監督や選手たちの言葉からは前向きな言葉が出ていることはプラス材料。頑なに自分たちのスタイルを貫く信念の強さを感じる。連戦ではあるが中5日空き、意思疎通の時間を図れるのは大きい。 前節の清水エスパルス戦では期待の新加入FW知念慶に待望のゴールが生まれた。チームの狙いとする形での得点ではなかったが、DFの裏を取る知念の良さが存分に出た得点だった。周囲の期待が大きかっただけに、肩の荷が下りたに違いない。今節からの得点量産に期待したい。 【マイナス材料】 複数失点が続いている。前節・清水戦の4失点はすべてセットプレーによるものだった。ゾーンで守る弊害が浮き彫りとなっただけに、修正は急務となる。高さを補う工夫も必要だ。
■湘南ベルマーレホームでの相性の良さを勝利につなげられるか 【プラス材料】 前節は首位の川崎フロンターレにアウェイで敗れ、連勝とはならなかった。ただ、前半を無失点でしのぎ、後半に先制点を挙げた展開自体は悪くないだろう。特に前半は相手にボールを持たれて守勢に回ったものの、湘南ベルマーレらしく粘り強く守ってゲームを作った。 今季加入したFWタリクに初ゴールが生まれたこともポジティブな要素だ。浦和レッズとの開幕戦でPKを外してからというもの、なかなか得点機会が訪れなかったが、川崎F戦ではMF古林将太のクロスに合わせて鮮やかなバイシクルシュートを決めた。このノルウェー代表FWはこれまでもチャンスメイクにかかわり、守備を含めて献身性は高い。さらに1点取ったことで波に乗れれば、チームにとって一層心強い存在となるに違いない。 【マイナス材料】 前節の川崎F戦では粘り強く守って先制に成
[7.29 J2第8節 東京V1-1新潟 味スタ]後半34分、試合の均衡を破ったのは8年ぶりに帰ってきた男の一撃だった。「(佐藤)優平くんのボールがピンポイントだったので触るだけだった。点を取ったのも久しぶりすぎて、どこに当たったかあまりよく覚えていない」。そう謙遜した東京ヴェルディDF高橋祥平だったが、セオリーどおりに上から叩いた完璧なヘディングシュートだった。直後にはホームゴール裏へと真っ先に走り寄り、耳に手を当てるゴールパフォーマンスを披露。「サポーターは僕たちにとっては大事な存在だし、サポーターがいるからこそ動けるところもある。こういうご時世だけど見てくれる方に感謝したい」。感染防止のため声を上げることのできないサポーターに向け、粋なメッセージを発信した。高橋にとって、リーグ戦ではヴィッセル神戸時代の2015年7月11日以来5年ぶりとなるゴール。最後に東京Vで過ごした12年にはFW
[7.29 J2第8節 東京V1-1新潟 味スタ]加入発表から1週間余り、セレッソ大阪から育成型期限付き移籍でやってきたアルビレックス新潟MF中島元彦が加入後初先発を果たした。かつてはストライカーとして世代別代表の常連だった過去を持つが、新潟での持ち場はボランチ。それでも「自分自身のサッカーIQの高さで補っている」と胸を張る戦術眼で、さっそくチームの中心を担おうとしている。この日は新潟は、強いポゼッション志向を持つ東京Vのビルドアップに対し、時には最終ラインまでプレスをかけ、時には中間ポジションでパスカットを狙うなど、絶えず駆け引きをしながら応対していた。ギャップを作られる場面も何度かはあったが、相手も「すごい研究してきてハメ方もうまかったし、出すところが少なかった」(DF高橋祥平)と苦しんだ様子。その中心には中盤の底で周囲を見ながら細かく立ち位置を調整する背番号13の姿があった。今月20
堂安律や冨安健洋、久保建英など、すでに7人の欧州組を輩出している2017年U−20ワールドカップ(韓国)組。その中からまた1人、異国へ赴く者が現れた。ドイツ1部、ウニオン・ベルリンへのレンタル移籍が決まった横浜F・マリノスのドリブラー・遠藤渓太だ。 「最初に海外へ行きたいと思ったのは、3年前の韓国大会の時です。一番最初に律が行って、どんどん海外に行く選手が出るのを見て、自分もいつか身を置きたいなと感じました。かといって『絶対に海外へ行かなきゃいけない』という使命感に駆られていたわけじゃないですけど。マリノスで得られることも多いし、これまでは今の環境で何ができるかを考えていました。でも、三好(康児)君や建英が活躍するのを見て、自分も行きたいという思いが強まりました。実際にオファーをもらったら誰もがこういう選択をすると思います」と27日にオンライン移籍会見に臨んだ彼は偽らざ
川崎フロンターレのMF中村憲剛が公式ブログを更新し、8か月半ぶりに全体練習のフルメニューを消化したことを明かした。「怖さや不安と同じくらいの高揚感がそこにはありました」「終わった時の安堵感は自分の想像以上のものだった」と心境を伝えている。中村は昨年11月2日、昨季のJ1第30節広島戦の試合中に負傷。左膝前十字靭帯損傷、左膝外側半月板損傷による全治7か月の大怪我と診断され、同22日に手術を受けていた。中村はその後、ブログでリハビリの様子を逐一紹介。術後1週で階段の上り下り、術後4週でエアロバイク、術後8週でジョギング、術後12週でステップワークやボールトレーニング、術後14週でレッグカールなどのマシントレーニング、術後4か月で膝の曲げ伸ばし解禁、術後7か月でスパイク解禁、そして今月から部分合流と徐々にできることの範囲を広げ、コロナ禍を挟みながらも懸命な調整を続けてきた様子をうかがわせた。そし
柏が次節8月1日のアウェー名古屋戦(豊田スタ)の開催延期をJリーグに申し出たことが27日、関係者の話で分かった。名古屋から24日以降の検査で選手2人、クラブスタッフ1人の新型コロナウイルス感染が確認され、26日の広島戦は当日に中止が決定。直後の対戦相手となる柏は選手、スタッフの安全面を第一に考えて、延期を要望したとみられる。 これまで、柏は感染症対策を徹底してきた。リーグ再開前にJ1では唯一、他クラブと対外試合は行わなかった。練習も非公開と、外部との接触を避けて感染リスクを最大限に減らしてきた。指揮を執るネルシーニョ監督も70歳と高齢で、不安要素は大きい。 名古屋側は27、29日にトップチームの全関係者100人のPCR検査を独自で実施。試合前日となる31日には、リーグによる公式PCR検査を行い、現状できる限りの安全確保を目指している。今後はリーグが中心となって協議を重ねていく予定だ
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