消えた天才”市船史上最高のストライカーは、なぜ2年でジェフを戦力外になった?「Jリーガーがチヤホヤされる時代、誘惑も多かった」
{by} https://number.bunshun.jp

1994年度の高校サッカー選手権で8得点を挙げ、大会得点王になった森崎嘉之。帝京との決勝戦ではハットトリックを達成し、市立船橋の初優勝に大きく貢献した

 

1994年度の高校サッカー選手権で8得点を挙げ、大会得点王になった森崎嘉之。帝京との決勝戦ではハットトリックを達成し、市立船橋の初優勝に大きく貢献した。“市船史上最高のストライカー”と呼ばれた男は、なぜわずか2年間でJリーグから姿を消したのか? 45歳になった元得点王のもとを訪ねた。(全2回の#1/#2へ)

 

「運がよかったというか、本当にたまたま。8点取って優勝して、街を歩いても『おっ、得点王!』って呼ばれたり……。当時は何をするにしても、よくも悪くもそれがついて回って、ほっといてほしいと思ったこともありました。もちろん、いまは優勝してよかったと思っていますけどね」

 

 1994年度の第73回高校サッカー選手権で市立船橋(千葉)のエースとして初優勝に貢献。決勝の帝京戦(東京)でハットトリックを達成するなど8ゴールで得点王に輝き、市船史上最高のストライカーと呼ばれた森崎嘉之は27年前を振り返り、そう苦笑いを浮かべた。

 

 先の100回大会で3年ぶり3度目の優勝を遂げた青森山田(青森)も、5試合で21得点2失点と圧巻の強さを見せたが、数字の比較なら森崎のいた市船も負けていない。6試合を戦い23得点1失点、帝京との決勝も森崎の3点を含む5-0の快勝だった。

 

 とりわけ帝京戦の2点目、右からの山なりのクロスに対し、ペナルティエリアの深い位置から豪快にヘッドで合わせたシュートは語り草になっている。

 

「当時はわからなかったですが、距離もあったし、あとで映像を見たらヤバかったですね(笑)。あのときはセンタリングが上がってきたときからすべてがスローモーションで見えたというか、ボールの軌道、飛ぶ瞬間、GKの位置までぜんぶがはっきりと見えました。ヘディングシュートは得意でよく決めていましたが、いわゆる‟ゾーン”に入っていたんでしょうね」

 

ジェフの2年間、出場時間は“4分間”のみ

 

 95年の卒業後は市船でチームメートだった鈴木和裕、茶野隆行とともにJリーグのジェフ市原(現ジェフ千葉)に加入。高校サッカーで強烈なインパクトを残し、森崎は鳴り物入りでJリーガーとなったが、残念ながらその後サッカー界で彼の名前を聞くことはなかった。

 

「よく『ケガでもしたの?』と聞かれましたが、ケガはまったくなかったです。天狗になることもなかったですし、簡単に言えばメンタルが弱かったんです。高校サッカーを見て育ってきて、小5のときに市船を知って。市船に入って冬の選手権で勝つのが夢でした。そこで結果が出て、やり切った感はありましたね。

 

 高校時代の練習も厳しかったですが、うまく力を抜いていましたからね(苦笑)。だから、プロになって壁を感じたときに、途中で逃げちゃったんでしょう」

 

 ジェフ市原に所属した2年間でリーグ戦の出場はなし。唯一、96年6月1日の市原臨海競技場でのナビスコカップ(現ルヴァンカップ)のグループステージ第1節の対アビスパ福岡戦の87分から途中出場したのみ。出場時間はロスタイムを含めて約4分間だった。

 

「当時の記憶? スローインのときに近くにボールボーイがいなかったのか、タッチラインを割ったボールを取りに行って。中西(永輔)さんに『寄こせ』と言われ、渡した記憶しかないですね」

 

Jリーガーがチヤホヤされる時代「誘惑も少なくなかった」

 

 森崎にとっては環境的な難しさもあったのかもしれない。当時のジェフ市原ではディフェンスラインの年齢層が比較的高く、同期の鈴木や茶野は1年目から出場機会を得た。それに対し、前線にはルーファーやマスロバルといった外国人選手に加え(2年目の96年には元チェコ代表のハシェックも加入)、大卒ストライカーの新村泰彦や同じく高校サッカーで活躍した1学年上の城彰二らタレントが揃っており、ベンチ入りさえ簡単な状況ではなかった。

 

「同期の鈴木と茶野が(試合に)出ていて、『何でオレだけ……』って気持ちはありました。ただポジションの違いはあれ、2人は真面目で、茶野なんかは性格的にも先輩の懐に潜り込んで、プレーの相談をしたり可愛がられるところがありましたから。自分はそういうキャラじゃないし、誰かに相談するタイプでもなかった。高校までは常に先頭を走っていて、誰かを追いかけることもなかったですし、追う立場になって難しさがあったというか。

 

 それに当時はJリーグができて、3、4年目で、Jリーガーってだけでチヤホヤされる時代でした。誘惑も少なくなかったですし、寮暮らしでしたが、六本木に遊びに行くのは日常茶飯事。あるときはビルを借り切って、Jリーガーと女の子の50人対50人でコンパをやったことも(笑)。そこに日本代表選手もいたりして、若かったし遊ばなきゃ損みたいな。でも、ぜんぶ言い訳ですよ。当時、いちばん仲良くしていたのが城くんで、彼は試合に出て活躍していましたからね」

 

奥寺さんと風呂で一緒になったのに…

 

 スーツを着て出社するわけでもなく、平日は午前中に約2時間ほど、グラウンドでサッカー(練習)をする生活。高校を卒業したばかりの森崎にサッカーが仕事になった感覚はなかった。決して大金を手にしたわけではないが、生活するには十分なサラリーを得て、サッカー以外の楽しみを見つけてしまったということだろう。プロとしての自覚を欠いていたと言えば、それまで。だが、Jリーグがスタートして間もなかった当時は似たような生活をしている選手も少なくなかった。

 

「寮にはほとんどいたことがなかったです。ただ、練習は一生懸命やっていましたし、サテライト(2軍)の試合では点も取っていたんですけどね。こっちはやっているつもりなのに『もっと前から守備しろ』と言われたら、気持ちも萎えるじゃないですか。自分の調子がよくて、チームにケガ人が出てチャンスだと思っても、使われるのは監督のお気に入りの選手ばかり。使ってくれればやれるという思いがありながら、そういう状態が続いてそれまで楽しかったサッカーが楽しくなくなってしまった。

 

 いまになれば、自分みたいな適当な奴は使えないって気持ちはわかります。いつだったか、監督だった奥寺(康彦)さんと寮の風呂で一緒になって声をかけられましたが、聞こえないふりして出てきちゃいましたから(苦笑)。そこで『オレを使ってください』とでも言えればよかったんですけどね……。結局はプロも一般の社会と一緒で、監督(上司)に可愛がられた人が試合に出る(出世できる)。真面目で、地道にやっている人が残るんだと思います」

 

 森崎は、なぜJリーグで活躍できなかったのか。改めて、そう聞くと「まあ、不真面目だったんでしょうね。Jリーグ時代は夜、遊んだことしか覚えていないですから」と振り返った。

 

2年間で「戦力外通告」、23歳で引退

 

 高校サッカーで頂点を極めた男は、わずか2年で戦力外通告を受け、どん底に突き落とされた。

 

「解雇は契約交渉の席で告げられました。部屋に入った瞬間に重たい空気を感じたので、あぁ終わったなって。1年目は試合にまったく出ていなかったのに、700万だった年俸が800万に上がってラッキーって思っていたのに……。素行が悪かったので仕方ないですが、チームからその後のフォローはまったくなかったです。翌日の練習はチョー酷くて、シュート練習でコーチの上げるクロスが悪かったので『下手くそ』って言ったら、思いっ切りキレられました(笑)」

 

 いまならJ2やJ3などもあるが、当時Jリーグは1つのカテゴリーしか存在しなかった。ジェフ市原を解雇された森崎は翌97年、伝手を辿って旧JFL時代の水戸ホーリーホックに移籍すると、最後は関東1部リーグの横河電機サッカー部で約1年半プレーし、23歳にして引退を決断する。

 

「横河電機は仕事も住むところも用意してくれて働きながらサッカーやればと言ってくれたんですが、仕事は4日も続かなかった。働きながらサッカーするのは無理だなって。それでも千葉の自宅から通って、98年にはチームをJFLに昇格させました。

 

 ただ、当時の監督は『とりあえずグラウンドを走って来い』と理不尽な感じで、ついていけないなって……。毎日、千葉から総武線の終点の三鷹まで電車で通うのも大変でしたし、サッカーでお金をもらっていたわけでもないので、最後は『もう無理です』と言ってやめましたね」

 

後編へ続く>

 

関連ニュース
ユース取材ライター陣が推薦する「クラセン注目の11傑」vol.1

森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...

クラセン注目の11傑
{by} web.gekisaka.jp
相手をリスペクトした真っ向勝負で静岡学園に3発快勝!神戸U-18が描く頂点へのロードマップに加わる個性豊かな色彩の可能性

[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...

高校サッカー
{by} web.gekisaka.jp
「ここが決勝戦」。大一番へ向けて準備してきた東京都が“アウェー”で鹿児島県にPK戦勝利

[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...

国体少年男子
{by} web.gekisaka.jp
【2024年】高校年代サッカー・プロ内定者一覧 【加入情報】

※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...

高校サッカー
{by} koko-soccer.com
「今の状況を打開していきたい」藤島監督が退任、新体制でリスタートを切った埼玉・昌平がプレミアリーグEASTに臨んだ

10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...

埼玉・昌平高校サッカー
高校サッカー
{by} soccerdigestweb
選手権代表決定日一覧 【第102回全国高校サッカー選手権予選】

■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...

第102回全国高校サッカー選手権予選
{by} koko-soccer
【2024年】高校年代サッカー・プロ内定者一覧 【加入情報】

※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...

高校サッカー
{by} koko-soccer
7年連続でJリーガー輩出中。選手育成も注目の強豪、昌平高・藤島崇之監督が退任へ

高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...

昌平高
藤島崇之監督
{by} web.gekisaka.jp
【2024年】高校年代サッカー・プロ内定者一覧 【加入情報】

※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...

高校サッカー
{by} koko-soccer
藤枝内定のMF芹生海翔、プロの練習で痛感した守備の重要性。成長を続ける司令塔は鹿児島城西を7年ぶりの選手権出場に導けるか

鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...

高校サッカー
{by} soccerdigestweb