高校サッカー界の“キング”を要チェック!
選手権を彩るダイヤの原石たちを一挙紹介! 松木玖生(青森山田/左上)、大迫塁(神村学園/右上)、佐野航大(米子北/左下)、古川陽介(静岡学園/右下)。(C)SOCCER DIGEST
全国高校サッカー選手権が、12月28日にいよいよ幕を開ける。伝統と歴史を積み重ね、記念すべき第100回目を迎える高校生の檜舞台で頂点に立つ強豪校はどこか。
本稿では本大会開幕に先駆け、高校サッカーダイジェストが厳選した今大会の注目プレーヤーを紹介。将来が楽しみな有望株たちは、一年の集大成となるビッグトーナメントでいったいどんなプレーを見せてくれるだろうか。第2回目となる今回はMF編だ。
【厳選/選手権注目タレント】
Part.2 MF編
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玄 理吾
ひょん・りお
静岡学園(静岡)/3年/徳島入団内定
大柄な選手を打ち負かすために、中学時代にテクニックを徹底的に強化。そして名門進学後にドリブルとトラップ、パスに磨きをかけて、いまや「王国の精密時計」とも評される存在に。切り替えの速い守備でも貢献する。
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松木玖生
まつき・くりゅう
青森山田(青森)/3年/U-22日本代表、FC東京入団内定
高校サッカー界の“キング”だ。インターハイでは5点を挙げて得点王に輝き、優勝の原動力に。自慢の左足や飛び出しからゴールを揺さぶる力に加えて、確かな守備力、状況に応じて組織のバランスを調整する力も秀逸だ。
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松井 匠
まつい・たくみ
高知(高知)/3年
四国屈指のアタッカーで、県予選ではチームのほとんどの得点に絡んだ。ボールキープに自信を持ち、左右両足から質の高いシュートやクロスを放つ。プレー強度の高さもあり、全国大会で通用するかが楽しみな存在だ。
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藤田仁朗
ふじた・じろう
滝川二(兵庫)/3年
1年時から名門の10番だが「付けさせてもらっていただけ」の当時とは違う姿を見せつけている。強豪校の守備者さえも翻弄するドリブルから、スルーパスやクロスでゴールを演出し、みずから決める力も持つエースだ。
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大迫 塁
おおさこ・るい
神村学園(鹿児島)/2年/U-17日本代表
U-17代表候補のレフティーだ。1年時は知名度が先行していた印象も、本人の努力により名実一体の存在に。二手先、三手先を読んでパスを出すなど極上のゲームメイクを見せ、今年は大一番で決める力も発揮している。
“元祖・技巧派軍団”の10番は世代屈指のドリブラー!
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吉田陣平
よしだ・じんぺい
佐賀東(佐賀)/3年/新潟入団内定
新潟内定者として、「他の選手との違いを見せていきたい」と誓うボランチ。中盤センターからドリブルと細かなパス交換を交えながら仕掛ける。プレッシャーのかかる場面でも決定的な仕事をこなす、日本高校選抜だ。
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佐野航大
さの・こうだい
米子北(鳥取)/3年/岡山入団内定
もともと技術力やアイデアに定評があり、兄・海舟(町田)を参考にしたボール奪取やセカンドボールの回収力も大きくレベルアップ。インターハイ決勝では青森山田の高さに十分対抗できていた。巧くて強いボランチだ。
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谷口航大
やぐち・こうだい
山梨学院(山梨)/3年
縦横無尽に駆け回って、ボールを奪取する“山学のカンテ”だ。前回大会決勝では優勝に王手が懸かった状況のPKを成功。今年は主将として2連覇を狙う。プラスαとして求めてきた攻撃面でも貢献することができるか。
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古川陽介
ふるかわ・ようすけ
静岡学園(静岡)/3年/磐田入団内定
世代屈指のドリブラーとして鳴らす“元祖・技巧派軍団”の10番。インターハイでは3度の切り返しでマーカーを剥がし、超絶アシストを記録した。得点力も向上しており、選手権で主役を演じる可能性は十二分にある。
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鈴木淳之介
すずき・じゅんのすけ
帝京大可児(岐阜)/3年/U-18日本代表、湘南入団内定
高2の12月に湘南入団内定が発表された逸材。質の高いパスとボールを巧みに隠しながらキープする技に自信を持ち、スルーパスやシュートで決定的な仕事をこなす。この冬は「去年(16強)以上の内容と成績」が目標。
大津の大黒柱や青森山田の最強ボランチも
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笠柳 翼
かさやなぎ・つばさ
前橋育英(群馬)/3年/U-18日本代表、長崎入団内定
観衆を魅了するタイガー軍団随一のドリブラーだが、中盤でのゲームメイク力の高さも見逃せない。得点の二手前、三手前のパスや崩しに絡む能力に優れ、フィニッシャーとしての才覚にも恵まれるマルチアタッカーだ。
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森田大智
もりた・だいち
大津(熊本)/3年/U-18日本代表
プレミアリーグでJユース勢を連破した“公立の雄”大津の大黒柱。状況判断の良さとテクニックで違いを生み、ゴールを演出する引き出しも多い。ピッチ上の誰よりも走ってボールを追う姿も印象的な大会屈指の逸材。
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渋谷諒太
しぶや・りょうた
流経大柏(千葉)/3年
榎本雅大監督が「ひとりだけ大人がいる」と舌を巻く流経大柏のリーダー。状況と時間帯を見極めて、組織のバランスを取るべく、声でチームを動かせる。正確なパスに加え、空中戦と競り合いの強さ、ハードワークにも注目。
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宇野禅斗
うの・ぜんと
青森山田(青森)/3年/U-18日本代表、町田入団内定
的確な読みと鋭いアプローチによって、相手ボールを幾度となく刈り取る。その奪取力、セカンドボールを回収する力は高体連随一で、積極的にビルドアップに絡む動きや質の高いロングボールも魅力の“最強ボランチ”。
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山口輝星
やまぐち・てっせい
堀越(東京)/3年
前回大会8強の経験者。技巧派が揃う堀越の中盤にあって、異質のボールタッチを見せる。東京A決勝では、切り返しでふたりをかわして決めた一発を含む2得点。チャンスを作るだけでなく、大事な場面で決められる。
構成●編集部
森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...
[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...
[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...
※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...
10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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