帝京サッカー“11年ぶりの全国”へ…同校優勝を経験したOB監督が進める改革、1つだけ変えなかった“伝統”とは?
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 選手権優勝6回、インターハイ優勝3回――全国を制した9つの星とカナリア色のユニフォームを見れば、サッカーファンは真っ先に思い出すだろう。それが帝京高校だ。

 

 高校サッカー界を席巻してきた帝京は、これまで礒貝洋光、松波正信、中田浩二ら、数多くの名選手を輩出しながら実績を積み上げてきた。だが、2002年の茨城インターハイ優勝を最後に全国優勝のタイトルから遠ざかり、さらにここ11年間は全国大会に出場することすらできない状況が続いている。

 

 そんな帝京が全国の舞台に帰ってくる。

 

 6月のインターハイ東京都大会準決勝、1-2で迎えた後半アディショナルタイム。堀越高相手にラストプレーで執念の同点ゴールを叩き出し、勢いそのまま延長戦で逆転。劇的な試合展開で、悲願の全国切符を掴み取った。このニュースはすぐに話題となり、「古豪復活」の文字が躍った。

 

「帝京という看板は決して滅んでいません。帝京という歴史を築いてくださった指導者や選手の先輩方、何よりずっと支えてくれた学校関係者の存在があってこそ、今も帝京という名前は人々の記憶の中に残っていると思います。僕もその中の1人としての自覚もありますし、同時に帝京という看板にあぐらをかかずに、もう一度復活させたいと思っています」

 

 そう力強く語るのは、同校サッカー部の監督として就任7年目を迎える日比威(ひび・たけし)だ。長らく低迷を続けていた帝京は、日比監督による「改革と伝統継承」によって新たに生まれ変わろうとしている。

 

四中工との激闘、当時のキャプテン

 

 日比の名前を聞いて懐かしむ人はいるかもしれない。帝京OBである日比は、高3年時に出場した第70回全国高校サッカー大会(91年度)で、小倉隆史や中西永輔、中田一三らを擁した四日市中央工と歴史に残る激闘を繰り広げ、同校にとって2度目の両校優勝(2-2)となったチームのキャプテンである。

 

「あの決勝戦は僕の中では悔しさしかなかった。1-1になった同点ゴールはイーブンボールを僕が足で行ってしまったことで相手に奪われて、そのクロスから決められてしまった。後半終了間際にも中西にモモカンを受けて、延長戦は動きたくても足が動かない状況だった。キャプテンとして貢献が出来ないまま、勝ちきれなかったという悔しさがありましたね」

 

 記録にも記憶にも残る名勝負を演じた帝京だったが、ここから日比たちの無念を晴らす世代は未だ現れていない。90年代こそ3度の準優勝を果たすも、00年代に突入すると、全国大会でカナリア色のユニフォームを目にする機会は減った。前述したようにインターハイは02年茨城インターハイ、選手権では名古屋グランパスで活躍する日本代表MF稲垣祥らを擁した09年度大会を最後に予選敗退が続いている。

 

「僕らの代は7年ぶりの全国優勝だったのですが、その時ですらも『古豪復活』と言われた。そこからは全国で帝京の名前も聞かなくなり、もどかしい気持ちはずっとありました」(日比)

 

 日比は高校卒業後、順天堂大を経て、アビスパ福岡でJリーガーとして1シーズン、その後は当時JFLの水戸ホーリーホックと歩み、計3年のキャリアを積んだ。現役引退後はエージェント業に従事。卒業後はなかなか母校に顔を出す機会はなかったというが、14年に当時、帝京で指揮をとっていた荒谷守監督から一本の電話が入った。

 

「一緒に帝京で指導をしてくれないか」

 

 日比にとって荒谷は、選手とコーチの間柄。長年、帝京のコーチを務め、1994年度には監督として選手権準優勝に導いた荒谷は、12年に10年ぶりに現場復帰していた。就任3年目となったタイミングで日比をコーチとして呼び寄せたのだった。当初は日比の希望でエージェント会社からの出向という形でコーチ職に就いたが、翌15年には「帝京の正式な教員となって、監督を引き継いでくれ」と荒谷から依頼を受けた。

 

「1年やってみて、帝京が変わらないとこの状況から脱することができないと思ったんです。とりあえず10年、ここで腰を据えて強い帝京を取り戻して、土台を作ってから次の指導者へとバトンを渡そうと思った」

 

 決意を固めた日比は、エージェント会社を退職して監督としてチームを率いることになる。

 

選手が集まらない?

 

 だが、日比はいきなり壁にぶち当たった。

 

 まず、選手獲得の状況を見て愕然とした。帝京は毎年20人程度の「サッカー推薦枠」がある。だが、日比がリストアップした20人のうち、実際に帝京へ入学してきた選手はわずか5人。他の15人は帝京の誘いを断り、青森山田、前橋育英、流通経済大柏、市立船橋といった平成の高校サッカーシーンを作り上げる強豪校へ進んでいった。

 

「以前の帝京はこちらから誘わなくても、全国からいい選手が集まってきていた。でも、もうそれは通用しなかった。声をかけても、保護者や中学年代の指導者から『昔強かったよね』『最近勝てないよね』と言われ、何より選手が興味を示してくれない。ショックだったし、同時にそれは仕方がないことだとも思いました」

 

 危機感を募らせた日比は、監督就任1年目から選手獲得の働きかけに奔走した。中学年代の試合が行われる会場に何度も足を運び、指導者と交流。サッカーのスタイルも、縦に早い“堅守速攻”から、ポゼッションと選手の立ち位置を重要視したグループ戦術を組み合わせ、速攻と遅攻の両方を扱えるサッカーを追求した。さらに視察だけでなく、高1の選手たちと中学生との練習試合をのマッチメイクも積極的に行った。

 

「選手のプレーをチェックできるし、実際に帝京のサッカーを肌で感じてもらい、『我々はこういうサッカーをするんだよ』と伝えることもできる。一石二鳥だと思った」

 

 また、これまで全くやってこなかった“校内オリエンテーション”も自ら率先して実施。学校見学にきた中学生と一緒に校舎の施設を巡り、部室や専用の筋トレルーム、帝京グループ千住人工芝グラウンドなど、サッカー部に関連する施設も紹介した。さらには勉強カリキュラムや部活の練習時間などもイメージさせ、1週間のスケジュールもプレゼン。保護者も交えて、帝京の魅力を発信し続けた。

 

「いくら立派な豪邸でも築年数が古ければ、あちこちにダメージが来るものですよね。そのダメージを気づかずに放っておいたら、どんなに豪邸だって崩れてしまう。メンテナンスをするだけでなく、リノベーションをしながら、強度を高めていくことが大事。それこそが、指導者陣のサッカーの勉強であり、人材育成であり、組織づくりだったんです」

 

 日比は「それにね」と続ける。

 

「今、帝京という豪邸の周りには、鉄筋コンクリートで耐震構造がしっかりした新しい建物がどんどん建っています。前橋育英、昌平、矢板中央、桐光学園、流通経済大柏、山梨学院。都内を見れば、駒澤大、関東第一、成立学園、実践学園、國學院久我山。彼らは自分たちのサッカースタイルという地盤を作った上で、チームを構築してきたからこそ、今の躍進がある。その事実も受け入れてやっていかないといけません」

 

 帝京の現状を知ってもらおうとする日比の小さな積み重ねが、徐々に名門校を取り巻く環境を変えていく。

 

悲願のプリンスリーグ昇格

 

 就任2年目の翌年、推薦枠で声をかけた20人のうち、帝京の門を叩いたのは13人。その中には23年シーズンからヴァンフォーレ甲府入りが決まっているDF三浦颯太(日体大3年)、大学王者・明治大で活躍するFW赤井シャロッド裕貴らがいた。彼らは高3時にT1リーグ(東京都リーグ1部)を制し、さらにはプリンスリーグ参入戦も突破し、悲願のプリンスリーグ関東初昇格を手にした、いわば現在の礎を築いた世代とも言える。

 

 ユース年代強化を目的としたプリンスリーグが発足したのは03年(11年に再編)。その下に位置するT1リーグで戦い続けた帝京にとって、プリンスリーグ昇格は最低限の目標だった。

「近年はインターハイや選手権の成績だけでなく、どのリーグに所属しているのかも、進路選択をする中学生は重要視するもの。(中学生が練習試合する)今の1年生チームのレベルも上がって来たし、時にはうちのトップチームとも試合することもあるので、僕らのサッカーを肌で感じてもらう機会は増えました。中学生たちが『帝京』に向ける目の色が少しずつ変わってきていて、いいサイクルができつつあると思っています」

 

 現在の帝京の特徴の1つとして、2年生のレギュラーが多いことが挙げられる。すでにJリーグのスカウトから注目される逸材も多く、今後は全国の舞台でもお目にかかることもできるだろう。

 

 中でも181cmの大型左サイドバックの入江羚介(りょうすけ/2年)はU-16日本代表候補にも選出される逸材だ。FC東京U-15むさしでプレーしていた入江は、U-18に昇格することができず、いくつかの強豪校の中から帝京を選んだ。

 

「帝京という存在は知っていましたが、イメージはTVでとんねるずさんがよく言っていた『帝京魂』くらい。サッカーもロングボールで仕掛けてパワーで押し込む印象がありました。でも中3の時に帝京のトップチームと練習試合をして、三浦さんや赤井さんがいるチームにパスをバンバン回されて、完全に崩された形でボロ負けをしたんです。その衝撃が大きかった」

 

 先入観が壊され「ここなら成長できる」と確信を持ったという。

 

 2年生ながら10番を託されるFW伊藤聡太もまた、東京ヴェルディジュニアユースからユースへ昇格できなかった。

「帝京といえば田中達也さん、中田浩二さんの世代の試合は見ていたので、フィジカルが強い選手、スピードがある選手でないの入れないと思っていたんです。でも、練習に参加して、しっかりと足元で繋ぐサッカーをするし、全員の技術も高く、ここなら自分にあったサッカーができると感じました。施設も整っているし、成長できる環境だと思って決めました」

 

 改革が実り始めた帝京だが、その過程において日比が1つだけ大切に残す伝統がある。それが9つの星が胸に刻まれたカナリア色のユニフォームだ。

 

 実は監督就任当初、学校側から「黄色をやめ、星も取って、文字通りゼロからのスタートをしよう」との提案を受けていた。だが、日比はこの話を断った。

 

「変えなければいけないと思ったものは一新してきました。でも、ユニフォームの色と星は帝京の大切な看板であり、顔でもある。多くの人たちの記憶に刻まれているからこそ、帝京が低迷しても、高校名やユニフォームのことだけは知ってくれている。これは他のサッカー部を強化する高校が手に入れたくても手にすることはできない大切な財産なんです。僕はあくまで多くの人たちが作り上げてきたものを引き継いでいる立場。次世代にバトンを渡す役目もある。OBやこれまでの監督、スタッフの努力がこのユニフォームと星につまっていると思っていますし、僕なりの、心からのリスペクトでもあるんです」

 

 改革、革命、一新という言葉は聞こえがいい。新しい支持も集めやすいだろう。だが、同時に破壊に繋がる危険性も孕んでいる。豪邸が古くなったとはいえ、柱を倒したら跡形もなくなる。本当の意味でゼロからのスタートになるなら、帝京という看板は背負えない。だから、日比はそこにこだわった。

 

「やっぱり帝京って凄いんだな」

 

 ただ、選手たちにそのプライドをどう植え付けるかが、日比の頭を悩ませた。歴史を肌で触れていない選手から、本当の意味でユニフォームへのリスペクトを感じなかったのだ。

 

「先輩たちが築いてきたユニフォームを簡単に着られると思わないでほしかった。だからT1リーグではメインが青(セカンド)、サブはグレー(サード)。プリンス昇格以降は、トーナメント戦(インターハイ予選、選手権予選)とプリンスリーグのみカナリア色を着用させました」

 

 プリンスリーグ関東の取材に行った時、試合前の円陣で伊藤がチームメイトにこう言葉をかけていた。

 

「このユニフォームを着ることの意義をもう一度考えよう。全力で戦おう」

 

 伊藤は振り返る。

 

「僕は1年生の時に、このユニフォームを着ることができなかった。最初は何も思わなかったけど、だんだんユニフォームへの思いは大きくなりましたし、インターハイ出場が決まった後の周囲の反応やメディアの扱い方を見て、『やっぱり帝京って凄いんだな』と実感しています」

 

 日比は続ける。

 

「もちろん、V字回復は無理かもしれない。でも、なだらかですが上向きになってきた自負はあります。これを継続しないといけないし、全国大会に出ることはスタートラインに立つための前提条件。帝京の最後の全国制覇となっているインターハイ優勝メンバーの松澤朋幸と山下高明など、コーチ陣とも同じ理念と方向性を共有してやれている。今回のインターハイ出場を皮切りに、これからもっと良くなる手応えはあります」

 

 本当の意味での古豪復活に向け、日比の目は覚悟と希望に満ちている。その熱い思いは着実に選手たちに伝わる。

 

「入学当時は自分がうまくなるためにやっていたけど、今は違う。みんなカナリア色のユニフォームを着たくて、学年関係なく練習から目の色を変えて取り組んでいますし、それを着て試合に出ているという責任感が備わってきた。伝統は引き継ぎながらも、今の帝京サッカーをしっかりと表現することで、さらに新しい価値を付け加えていく。『僕たちが作り上げる』という気持ちが強いです」(入江)

 

 帝京魂。それは決して口にするものではなく、伝統のユニフォームに身を包んだ彼らが紡ぎ出すサッカーを見て、周囲が感じ取るもの。日比は、今日もそれを必死で追いかけている。かつての自分のように、輝かしい舞台で躍動する教え子たちの姿を思い浮かべながら。

 

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