矢板中央の堅守を支えるビッグセーバーは必見！

　昨年は新型コロナウイルスの影響で、さまざまな公式大会が延期や中止となるなど、高校生にとっては厳しすぎる一年となった。だが2021年、夏の風物詩が２年ぶりに復活する。全国各地のチームや選手たちは目下、８月14日に開幕予定のインターハイへ向けた戦いをスタートさせている。

　将来有望な選手たちがひしめく高校年代で、スターダムを駆け上がりそうな注目プレーヤーは誰か。ここではプロ内定を決めているキラ星から、春先からの上昇株や知られざる好タレント、さらには期待のルーキーまで、編集部が厳選した300人の『逸材』を紹介する。第２回目となる今回は関東編だ。

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※実績の表記は下記の通り。
U-00＝年代別日本代表（2021年実績）、高校選抜＝日本高校選抜、国体＝国民体育大会出場メンバー（16歳以下の県選抜／2019年実績）

【関東】
No.041
FW
川畑優翔
流経大柏／３年／178センチ
プレースタイル：チャンスメーカー
実績：U-17候補
「全然取られない」(榎本監督)という技術力とアイディアをプレミアリーグで発揮する長身アタッカー。前線でボールを収めてスルーパス、クロスで決定機を演出し、仕留めるべきところで仕留める流経のエースだ。

No.042
DF
針谷奎人
市立船橋／３年／178センチ
プレースタイル：エアバトラー
実績：国体
怪我からの復帰が待たれる新生・市船のDFリーダー。特別なサイズを持つ訳ではないが、中学時代に１年間バレーボール部にも入っていたというDFは、両足ジャンプから繰り出すヘッドで相手を圧倒。左足キックも魅力だ。

No.043
GK
谷口璃成
明秀日立／３年／195センチ
プレースタイル：守備的GK
高松市立勝賀中時代、ナショナルGKキャンプメンバーに選出されていた大器は、成長の場として茨城の新鋭を選択。スムーズな身のこなしからシュートセーブやハイボールの対応、ビルドアップを見せてJ注目の存在に。

No.044
GK
藤井陽登
矢板中央／３年／182センチ
プレースタイル：ビッグセーバー
実績：高校選抜
１年時から矢板中央の堅守を支えるビッグセーバー。決まったと思われたシュートを抜群の反応力とセービングの強さで外へと弾き出してしまう。高校最終学年は「安定感やミドルへの対応」に注力し、プロ入りを目指す。

タイガー軍団を牽引するチャンスメーカー！

No.045
MF
笠柳 翼
前橋育英／３年／171センチ
プレースタイル：チャンスメーカー
実績：U-18候補
個で結果を残すことにこだわり過ぎていたという昨年から、今年はチームを勝たせるエースへ。緩急自在のドリブル、コンビネーションでの切り崩し、スルーパスやクロスでのアシスト、そしてシュートでタイガー軍団を牽引。

No.046
FW
寶船月斗
桐生一／３年／172センチ
プレースタイル：ストライカー
１年時は２学年上のFW若月大和（現シオン）の隣で学び、昨年からエースとして攻撃の牽引役に。水準以上の技術、決定力、献身性を備えた万能型のストライカーは、とくに個で打開する力を磨いて最終学年を迎えている。

No.047
GK
西村遥己
昌平／３年／187センチ
プレースタイル：守備的GK
実績：U-18候補
本格的にGKを始めたのは中学２年の冬。昨年はJ内定４選手の陰に隠れていたが、経験を重ねながら世代を代表する守護神へと成長した。シュートセーブ能力はとくに高い。１つのミスにも厳しく、常に「完璧」を追求する。

No.048
MF
荒井悠汰
昌平／３年／187センチ
プレースタイル：チャンスメーカー
実績：U-17候補、高校選抜
タレント軍団・昌平で１年時から圧巻のプレーを披露したパワフルレフティー。確かな技術に加え、大学生相手にも当たり負けせずに前進して行く姿は痛快だ。今年は、「もっとチームを勝たせられる存在に」なる。

No.049
DF
中村優人
武南／３年／176センチ
プレースタイル：ディフェンスリーダー
技術力に絶対的な自信を持つCBは自陣ペナルティーエリアでも個で相手のプレスを剥がし、そのまま攻め上がって正確なパスを配球。文字通り、最終ラインの司令塔だ。守備センスも秀で、インターセプトを連発する。

No.050
DF
土屋 巧
日体大柏／３年／178センチ
プレースタイル：ディフェンスリーダー
元柏DFの根引監督も「彼がいる、いないで別チームになってしまう」というほどの絶対的な存在。身体能力が非常に高く、空中戦や対人で競り負けない。泥臭い守備を見せる一方、ゲームメイク力とパス精度も魅力だ。

プロ内定を決めた逸材GKも

No.051
DF
入江羚介
帝京／２年／179センチ
プレースタイル：クロッサー
実績：U-16候補
昨年、先発の半数を占めていた１年生の中でもとくに高い評価を得て、年代別代表候補にも選出されたレフティー。左足の配球や攻め上がりからのクロス、シュートにも注目だ。積極性が高まってくればさらに面白い存在。

No.052
MF
山口輝星
堀越／３年／170センチ
プレースタイル：チャンスメーカー
選手権で初の８強入りを果たした堀越の新たな攻撃の柱は、とにかく巧い。柔らかいボールタッチと身のこなしで相手の足を止め、かわし、パスを通していく。「大事な部分で得点を獲れる、得点にかかわれる選手になりたい」。

No.053
GK
バーンズ・アントン
大成／３年／187センチ
プレースタイル：守備的GK
実績：U-18候補
「どんなシュートが来てもそれを防げるGKでありたい」と語る町田内定GKは、長身を活かしたダイナミックなセービングでゴールを守る。今春も町田へ約１か月間練習参加。ひたむきに成長を目指す姿勢への評価も高い。

No.054
MF
山市秀翔
桐光学園／３年／170センチ
プレースタイル：ダイナモ
実績：U-17候補
元々は技巧派のパサーだったが、コロナ禍で自分を見つめ直し、エネルギッシュに走り回るダイナモへ変貌。年代別代表候補にまで上り詰めた。今年はハードワークで名門を引っ張り、得意の左足で試合を決める。

No.055
DF
アッパ勇輝
日大藤沢／２年／178センチ
プレースタイル：潰し役
実績：U-17候補
偶然視察された試合で潜在能力の高さを示し、年代別代表候補初選出。“足と頭が伸びる”と例えられるCBは球際の守備、ヘディングが滅法強く、一発のタックルで決定機を封じてしまう。評定オール5という文武両道だ。

No.056
FW
茂木秀人イファイン
山梨学院／３年／176センチ
プレースタイル：ザ・ストライカー
選手権覇者の新エースストライカー。推進力に加え、局面局面で相手を外す動きを見せ、スルーパスも魅力だ。FW前田大然（現横浜）らを輩出した名門で成長し、プロ入りを勝ち取るために進学。今年はより結果にこだわる。

関東編｜その他の注目選手リストはこちら！

【その他の注目選手】
※表記は左からNo. 、ポジション、名前（所属／学年／身長）、タイプ、実績

057　GK　デューフエマニエル凛太朗（流経大柏／２年／189センチ）　守備的GK　 U-17候補
058　GK　吉野　翼（佐野日大／３年／183センチ）　守備的GK
059　GK　関根拓郎（武蔵越生／２年／183センチ）　守備的GK
060　GK　小櫃政儀（正智深谷／３年／174センチ）　守備的GK
061　GK　若林学歩（狭山ヶ丘／３年／195センチ）　守備的GK
062　GK　奥谷　将（修徳／３年／181センチ）　守備的GK　国体
063　GK　村田新直（國學院久我山／３年／185センチ）　守備的GK　国体
064　GK　永田　陸（大成／３年／182センチ）　攻撃的GK
065　DF　大川佳風（流経大柏／２年／169センチ）　クロッサー　U-17、U-18候補
066　DF　速水紀之（水戸商／３年／178センチ）　ディフェンスリーダー　国体
067　DF　久松陽介（鹿島／３年／169センチ）　クロッサー
068　DF　島崎勝也（矢板中央／３年／188センチ）　エアバトラー
069　DF　二ノ宮慈洋（高崎経済大附／３年／189センチ）　エアバトラー
070　DF　設楽陸斗（健大高崎／３年／171センチ）　クロッサー
071　DF　本間温士（昌平／３年／172センチ）　スピードスター
072　DF　珍田知輝（浦和西／３年／182センチ）　エアバトラー
073　DF　細井　響（習志野／３年／176センチ）　ディフェンスリーダー
074　DF　酒井愛輝（日体大柏／３年／172センチ）　クロッサー
075　DF　松野聖哉（八千代／３年／176センチ）　ディフェンスリーダー
076　DF　デアスンプサオ・レオナルド（翔凜／３年／197センチ）　エアバトラー
077　DF　安部日翔（暁星国際／３年／183センチ）　エアバトラー
078　DF　土方飛人（実践学園／３年／177センチ）　ディフェンスリーダー
079　DF　加藤佑太郎（東海大高輪台／３年／187センチ）　潰し役
080　DF　竹村吉裕（東海大菅生／３年／178センチ）　潰し役
081　DF　山梨滉太（国士舘／３年／187センチ）　エアバトラー
082　DF　青木祐人（桐蔭学園／３年／175センチ）　ディフェンスリーダー
083　DF　細野竣文（横浜創英／３年／173センチ）　ディフェンスリーダー
084　DF　安原太洋（帝京三／３年／175センチ）　ダイナモ
085　DF　津田祐秀（日大明誠／３年／168センチ）　ダイナモ
086　MF　松本洋汰（流経大柏／３年／168センチ）　司令塔
087　MF　大畑凜生（矢板中央／３年／176センチ）　ダイナモ
088　MF　金田禅奈（真岡／３年／164センチ）　チャンスメーカー
089　MF　小池直矢（前橋育英／２年／178センチ）　スピードスター　U-17候補
090　MF　金沢康太（桐生一／３年／170センチ）　ダイナモ
091　MF　大熊葉薫（前橋商／３年／174センチ）　司令塔
092　MF　平原隆暉（昌平／３年／166センチ）　司令塔
093　MF　三浦　祥（浦和東／３年／167センチ）　チャンスメーカー
094　MF　藤本飛龍（専大松戸／３年／167センチ）　司令塔
095　MF　肥田野蓮治（関東一／３年／179センチ）　チャンスメーカー
096　MF　古澤希竜（堀越／３年／177センチ）　ドリブラー
097　MF　大谷和暉（日大豊山／３年／172センチ）　司令塔
098　MF　岩根裕哉（桐光学園／３年／169センチ）　司令塔
099　MF　植木　颯（日大藤沢／３年／174センチ）　司令塔
100　MF　明石梓希（三浦学苑／３年／174センチ）　司令塔
101　MF　松森堅誠（湘南工科大附／３年／172センチ）　チャンスメーカー
102　MF　石川隼大（山梨学院／３年／176センチ）　チャンスメーカー
103　MF　谷口航大（山梨学院／３年／172センチ）　ダイナモ
104　MF　小幡來豊（日本航空／３年／176センチ）　司令塔
105　FW　イジェンバ ・リチャード（市立船橋／２年／172センチ）　スピードスター
106　FW　松村尚樹（鹿島学園／３年／175センチ）　ストライカー　国体
107　FW　葛西力矢（宇都宮短大附／３年／178センチ）　チャンスメーカー
108　FW　細田優陽（西武台／３年／177センチ）　スピードスター
109　FW　榎戸　凛（聖望学園／３年／171センチ）　ドリブラー
110　FW　野口滉生（中央学院／３年／175センチ）　ドリブラー
111　FW　齊藤慈斗（帝京／２年／172センチ）　ザ・ストライカー　U-15候補
112　FW　吉長由翔（成立学園／３年／181センチ）　チャンスメーカー
113　FW　立石宗悟（桐蔭学園／３年／175センチ）　ザ・ストライカー
114　FW　森田青流（東海大相模／３年／172センチ）　ドリブラー
115　FW　鈴木斗真（韮崎／３年／169センチ）　ラインブレーカー

取材・文●吉田太郎
構成●高校サッカーダイジェスト編集部