小学校3年生からの”生え抜き”キャプテン。水戸ユースDF北条真智のあふれるクラブ愛
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[5.1 Jリーグユース選手権 グループB 第1節 水戸ユース 7-0 湘南U-18 ツインフィールド]

 小学校3年生でジュニアに入ってから、今年でホーリーホックでのプレーも10年目になる“生え抜き”は、ユースチームの変化をこう捉えている。「ここ数年を見ても、トップに昇格する選手が増えていたり、試合の内容を見ていてもベースは一緒なんですけど、確実にレベルは上がっていっていますし、これからどんどん結果が出るようなチームになっていくんじゃないかなと思っているので、そこは凄く期待しています」。水戸ホーリーホックユースのキャプテン、DF北条真智(3年=水戸ホーリーホックジュニアユース出身)はクラブの可能性を信じている1人でもある。

 3年生の中でも一際大きい背番号には、こだわりがあった。「ジュニアに入って、最初にもらった練習着の番号が22番で、小学生の頃は公式戦のユニフォームが21番までしかなくて、着れなかったんですけど、ジュニアユースに上がってもそのまま練習着は22番だったので、初心を忘れないようにという感じでやっています」。

 その“22番”が左サイドで躍動する。Jリーグユース選手権の湘南ベルマーレU-18戦。2点リードで迎えた18分。ボールを受けた北条は、「そこまでのサイドでの崩しがうまくいったので、仕上げるだけでした」とは言いつつも、低いクロスをニアにグサリ。FW内田優晟(2年)にアシストを決めてみせる。

 さらに30分にも、得意の左足で右CKを蹴り入れると、DF宮本頼哉(3年)がドンピシャのヘディングを叩き込む。「今シーズンが始まって公式戦で全然アシストができていなかったので、そこはどんどん増やしていきたいと思っていました」と語るレフティが、きっちり2アシストを記録。チームも7-0で快勝し、今後に向けて大きな白星を手に入れた。

 この日は“オーバーエイジ”としての出場。周囲の大半が2年生という中で、日頃からキャプテンを務めている北条は、「ここ数週間はあまり良い試合ができていなくて、モチベーション的になかなか上がらないような状態にはしたくなかったので、とりあえず何が何でも勝とうという所で入りました。あとは、1個下が多い中でしっかり自分がまとめることは考えながらやっていました」とのこと。チームを引っ張っていく自覚も、言葉の端々に滲み出る。

「今年は1,2年生に能力の高い選手が揃っている中で、それぞれが自分の立場でしっかり目標を持って、モチベーションも高く競争できていると思いますし、下からの突き上げというのは頼もしくはあります。県リーグでもAチームでスタートから出ている人数は3年生もそんなに多くはないんですけど、それでも意地は見せていこうという雰囲気はあるので、これから3年生がいっぱい試合に出られるように、頑張っていきたいですね」。下級生にタレントが揃うチームにあって、ここまでの2年間を共に過ごしてきた3年生への想いも強い。

 県内での立ち位置も、長くクラブに在籍しているからこそ感じることもある。「今は茨城だとアントラーズには人が集まるというか、スクールでもいっぱい人がいるというのがあって、強いチームに人が集まるというのは当然のことだと思うので、やっぱり水戸ホーリーホックがJリーグで上の順位に行けば、注目度も上がるはずですし、そういうチームに行かせたいと子供の親も思うようになりますよね。でも、ホーリーホックもスクールの人が増えていたりして、そういう部分の成長は感じます」。そのためにもユースの結果も、クラブの魅力に直結することははっきりと理解している。

「ウチは学年に関係なく試合に出られるチームなので、いろいろな選手が個性を出しやすい雰囲気を作って、自分が高いパフォーマンスを見せるのは最低限というか、それを出した上で、そういう雰囲気をチームにもたらしたいですし、今年は絶対プリンスに上がるしかないというマインドにチーム全体がなっている所なので、クラブユース(選手権)やJユース(カップ)もあるんですけど、一番の目標としてプリンス昇格に向かっていきたいです」。

 水戸ユースが誇る“生え抜き”のキャプテン。北条の人間力が、チームをプリンスリーグ昇格へ導いていく。

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