1922年の創部以来、数々の大会で輝かしい成績を残してきた法政大学サッカー部。そんな名門サッカー部に監督就任して以来、関東大学サッカーリーグ2部のチームを1部昇格へと導き、2017年総理大臣杯で優勝、2018年全日本大学サッカー選手権大会で優勝するなど、瞬く間に強豪へと押し上げたのが長山一也監督だ。インタビュー最終回は指導者として大切にしていることや、サッカーが上手くなりたいと思っている人へのアドバイスについて話をうかがった。
ーー長山監督が指導者として大切にしていることはどういったことでしょうか?
サッカーという競技は1人ではできないことなので、チームプレーの大切さについてはつねに話をしますね。ディサロの話に通じるところがあるんですけれど、自分のことだけではなく周りの人のことも考えてプレーできる選手になってほしいと思っています。「情けは人の為ならず」ではないんですけど、日頃から人に対して親切にしていれば、いずれその恩恵は巡り巡って自分に戻ってくると思うので、人を思いやれる人間を育てたいと思っていますね。
ーー指導者として尊敬されている方はいらっしゃいますか?
高校(帝京第三)の時の監督の廣瀬龍さんや、大学の先輩で、在籍当時はコーチとしても指導していただいた川勝良一さんはとてもお世話になりました。川勝さんは、私が法政の監督になるときも推薦していただいたりということもありましたので。もちろん私に携わっていただいた指導者の方々の一語一句は本当にありがたいものであるので、みなさん尊敬はしていますが、廣瀬さん、川勝さんは特別な存在でもあります。
ーー法政大学サッカー部のセールスポイントはどういったところでしょうか?
法政大学は、伝統として少数精鋭です。上下関係もほとんどありません。ピッチ内でもピッチ外でも学生たちの仲は良いので、上手くまとまっているチームだと思います。それと「日本一」を目標に掲げていますので、練習などは厳しい面もありますし、チーム内の激しい競争もありますが、それを経験することは、必ず社会に出てから役に立つことだと考えています。ですので、法政大学サッカー部には、4年間で選手としても人間的にも成長できる素晴らしい環境があると思っています。
ーー「サッカーが上手くなりたい」と考えている中学生、高校生に対してアドバイスをお願いします
中学生や高校生のくらいの時は、まだまだ成長過程で身体も出来上がっていない時期だと思います。なので、なかなか自分の思うように身体が動かないこともあったり、成長に個人差もあって他の選手と比べて体力的に「かなわないな」とか色々な感情を抱くことも多いと思うんです。でも例えば高校からプロを目指すのか、大学に行って、それからプロを目指すのかなど、進路に関しては色々な選択肢があります。
現にウチにも、高校から法政大学に入って今年プロに進む選手もいますが、彼らが高校卒業時にプロになれたかといったら、恐らくなれていなかったと思うんです。なので、もしプロを目指しているのなら、現状では自分のレベルがまだまだ未熟だとしても、将来グーンと伸びる可能性は十分にあるので、悲観せず、諦めず、将来のことをじっくりと考え、今できることをしっかりやってほしいなと思います。
あとはしっかりと勉強もしておいたほうがいいということもアドバイスしたいです。大学への進学を考えたときに、スポーツ推薦で入る、内部進学や指定校制度などで入るという他に、しっかりと勉強をしていれば一般入試で入るという選択肢も増えます。そういう意味でもしっかり勉強をしていて損は無いですし、また教養を身に付けることで、色々な角度から物事を見ることができるようになります。それが自身の視野が広がることにも繫がり、プレー中の状況判断の能力向上にも効果があると思っています。
勉強することとサッカーをすることってまったく関係がないと思う人も多いかもしれませんが、勉強することはじつはサッカーのプレーにも大きなプラスになると個人的には思っています。もちろん大学を卒業して社会に出るときにも、たくさんの教養や知識を身に付けていると必ず役に立つと思います。大変だとは思いますが、サッカーも勉強も、しっかり頑張ってほしいと思います。
(取材=高校サッカードットコム編集部)
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[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...
※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...
10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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