「こんにちは、玉井真吾です」に会場がドッ!
左から永井良和・OB会長、田嶋幸三・JFA会長、清水勇人・さいたま市市長、村井満・Jチェアマン。豪華な面々が除幕式に立ち会った。写真:河野正
埼玉・浦和南高校サッカー部の輝かしい栄光を称える記念碑がこのほど完成し、サッカー界で要職に就く卒業生らが集い、11月3日に同校で除幕式が行なわれた。
式典には日本サッカー協会の田嶋幸三会長、Jリーグの村井満チェアマンのほか、OB会長の永井良和さん、さいたま市の清水勇人市長らが出席。田嶋会長と永井さんで幕が払われると、記念碑上段には「赤き血のイレブン 浦和南高校サッカー部 栄光の歴史」のタイトルとともに全国大会での足跡と3冠を獲得した当時の永井さんらの写真、全国高校選手権決勝で田嶋会長が決めた得点シーンの写真が添えられた記念碑がお披露目された。
下段には1963年の開校とともに着任して浦和南を全国屈指の強豪に鍛え上げ、昨年9月に85歳で死去した松本暁司監督の顔写真やOBのメッセージが彫り込まれたモニュメントとなっている。記念碑の両脇には松本先生が愛でたハナミズキを植樹した。
69年度に2年生のエースFWとしてインターハイ、国民体育大会、第48回全国高校選手権を制し、人気漫画『赤き血のイレブン』の主人公、玉井真吾のモデルとなった永井さんは「こんにちは、玉井真吾です」と笑わせ、「先輩や後輩と久しぶりに会えて嬉しい」とあいさつ。田嶋会長は「玉井真吾に憧れ、記念碑でもにらみを利かせている松本先生の指導を受けたくて浦和南を選んだ」と切り出し、公立の浦和勢がなかなか全国大会に出場できない現状にも触れ、「浦和のどのチームでもいいので埼玉を制して全国に出てほしい」とエールを送った。
この日は2001年にスタートした「浦和4校サッカー部OB交流会」の第20回大会も開催され、旧浦和市の高校サッカーの歴史を刻んできた浦和、浦和西、浦和市立(現市立浦和)、浦和南の卒業生が多数集まった。元日本代表監督の西野朗さんの恩師、浦和西の仲西駿策元監督も駆け付け、「久しぶりに顔を出しました。こういう集まりは楽しいですね」と笑顔で語り、教え子である日本サッカー協会審判委員会の黛俊行委員長やJリーグ・川崎フロンターレの今井敏明元監督らと談笑していた。
浦和高でGKとして鳴らした村井チェアマンも
浦和高校でGKだった村井チェアマンは、田嶋会長の2つ下ということもあり、高校時代から身近な存在だった。「南高は好敵手であり、憧れのチームでもあった」と述懐し、国民体育大会の選考会ではGK出身の松本監督の指導を受けたそうで、「キックする時のひざ下のスピードの大切さを学んだ」と懐かしそうに高校時代を振り返っていた。
浦和南は全国高校選手権で3度、インターハイで1度優勝。静岡・藤枝東は66年度にインターハイ、国民体育大会、全国高校選手権を制し史上初の3冠を獲得したが、高校選手権は秋田商と両校優勝だったため、3大会とも単独で制したのは69年度の浦和南が最初だった。
日本リーグの古河電工で大活躍し、日本代表としても166試合に出場した永井さんをはじめ、水沼貴史や斉藤和夫、菅又哲男、田口禎則ら多数の名選手を輩出した。現在、千葉市内のクラブチームで小学1、2年生を教える永井さんは「子どもたちは僕のことなど知りませんが、目を輝かせながら接していますよ」と、68歳になっても元気にボールを追い掛けているそうだ。
浦和南が最後の関西開催と最初の首都圏開催で全国高校選手権を連覇した往時のメンバーで、母校を指揮する野崎正治監督は「素晴らしい記念碑ができて、松本先生も喜んでくれていると思う。あらためて浦和の高校のすごさを実感した。また全国大会に出られるよう努力します」と、感慨深そうだった。
取材・文●河野 正
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■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...

※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...

高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...

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