【選手権予選】土曜日の結果を速報! 岡山は作陽が3年ぶりの本大会行き、福島では尚志敗退の衝撃!
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電光石火の2発! 県内最多24回目の本大会行きを決める

 

岡山学芸館MF池本(左)に仕掛ける作陽FW杉本(右)。岡山の頂上決戦は作陽に軍配が上がった。写真:石倉利英

 

 10月31日、第99回全国高校サッカー選手権大会の地区予選が全国各地で開催され、岡山で新たに代表校が決定した。

 

 快晴下のシティライトスタジアムで雌雄を決したのは、作陽と岡山学芸館の両雄。立ち上がりから持ち前のパスワークで岡山学芸館がペースを握るなか、間隙をぬって先制点を奪ったのが作陽だ。前半14分、FW美濃祥真がドリブルで中央を突破して素早く左足を振り抜き、鮮やかに均衡を破る。さらに24分、作陽はカウンターからFW杉本翔が敵エリア前で絶妙な落としを見せると、走り込んだ美濃が今度は右足で強烈ミドルをねじ込み、リードを広げた。

 

 FW中田樹音を基準点にサイドアタックやロングボールなど、多彩な攻撃で反撃に出る岡山学芸館に対して、作陽はGK徳本乃耶ら守備陣が冷静かつ的確なディフェンスで立ちはだかり、なかなかビッグチャンスを与えない。終盤まで集中を切らさず、システム変更や人海戦術で追いすがる岡山学芸館の猛攻を凌ぎ切って2-0で勝利。作陽が3年ぶり24回目の本大会行きを手繰り寄せた。

 

 これまでに本大会出場を決めたのは札幌大谷(北海道)、明桜(秋田)、そして作陽の3校。明日11月1日には山形、鳥取、沖縄の3県で代表校が決定する。一方で福島準決勝では県7連覇を狙う尚志が学法石川に0-1で敗れる波乱が起こった。ほかにも前橋育英(群馬)、秋田商(秋田)、帝京(東京)、関西一(大阪)、今治東(愛媛)といった強豪が早期敗退を余儀なくされている。地区予選は11月15日にピークを迎え、16日にはオンラインでの組み合わせ抽選会を開催。21日の熊本決勝、28日の神奈川決勝を経て全代表校が出揃う。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大で開催自体が危ぶまれていた選手権本大会だったが、日本サッカー協会が10月中旬に正式に開催を発表。例年、駒沢会場で行なわれていた開会式と開幕戦は実施せず、大みそかに1回戦が一斉スタートする。全国48の代表校が首都圏8会場に散らばって戦うレギュレーションは変更なしだ。決勝は1月11日、埼玉スタジアムで行なわれる。

 

 女子の選手権は6校の本大会行きが決定。北海道から北海道文教大明清、北海道大谷室蘭、北信越から帝京長岡(新潟)、開志学園JSC(新潟)、福井工大福井(福井)の各校で、兵庫予選を制した日ノ本学園も関西予選の結果にかかわらず、開催県枠での出場権を確保している。こちらは11月22日の関東大会最終日で、全32校が出揃う予定だ。

 

構成●高校サッカーダイジェスト編集部

 

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