大学進学組含めて昌平高の現3年生は成長続ける。左から鹿島内定MF小川優介、新潟内定FW小見洋太、鹿島内定MF須藤直輝、福島内定MF柴圭汰
昌平の現3年生から4人目となるJ内定選手誕生だ。5日、昌平高MF柴圭汰(3年)の福島ユナイテッドFC加入内定が発表された。これで昌平高の現3年生のJクラブ加入内定は、いずれも鹿島内定のMF須藤直輝(3年)とMF小川優介(3年)、新潟内定のFW小見洋太(3年)に続き、4人目。昨年度の全国高校選手権で先発として同校初の8強入りに貢献した4人が、全てプロの道へ進むことになった。
先にプロ入りを決めていた3人に続く形で内定を勝ち取った柴は、「アイツら3人をいつか追い越せるように挑戦していきたい」と意気込んでいる。須藤、小川、小見の3人はプロの世界で負けたくないライバルだ。
「凄い良い刺激になるでしょうし、お互いの活躍も見れるだろうし、意識し合う。自分は特に(現在ボランチでコンビを組む小川)優介を意識しているんですけれども、負けないように、追い越せるように、プロでも頑張って行きたいと思っています」と力を込めた。
また、小川は「(須藤、小見、柴は)プロ行って当然の3人だと思っていたので、まさか自分が行けるとは思っていなかったんですけれども、本当に良い刺激にはなりますね。負けたくないです。絶対に他の3人は試合にも出ると思うし、ずっと強い気持ちで行けたら良いと思います」と語り、小見は「去年からこの4人はずっと試合に出ていますし、お互い意識し合っている。正直、2年の頃はみんな大学に行くと(微笑)。結局、4人ともプロに行けるのは心強いですし、これからも意識し合うと思います。(須藤と小川はJ1だが)自分なりのペースで一つ一つ結果を残して、絶対に追い抜いてやろうと思っています」と気合十分だ。
そして、現3年生の中でいち早く昌平で活躍してきた須藤は、大学進学組や下級生含めてチーム内で良い練習、競争が出来た成果であることを強調する。「凄く嬉しいというのがあるし、プロが出るのが全てではないと思うんですけれども、プロに行く選手がいるというのは良い練習ができていて、良い成長をしているからだと思うので、素直に嬉しいし、そういうところが繋がっていると思います」と頷く。
そして、「多分、洋太とかが出ていて自分が出ていなかったら悔しいと思いますし、プロになってそういう刺激があるのは凄いことだと思うので、プラスに捉えて、でも負けないようにやって行きたいと思っています」とライバルに負けない活躍をすることを誓っていた。
昌平の現3年生は、高校生活の残り数か月間で可能な限り成長を遂げて、プロや大学のステージへ進むつもりでいる。柴は「これから厳しい世界が待っているので、一喜一憂せずに、残りプロに行くまでにあまり時間がないんですけれども、もっと自分としても成長して、周りの(プロ入りする)3人だけでなく、他の人からも吸収できることがあればどんどん吸収してプロに行けたら良いなと思っています」と力を込めた。
選手権で昨年度成し遂げられなかった日本一を勝ち取ることも目標だ。柴は前回大会準々決勝で青森山田高に1-2で惜敗したことで得た教訓があるという。「フィジカルの差を感じられたので、最低限のフィジカルも必要とやってきました。この(9か月の)期間で凄くフィジカルトレーニング、筋トレを結構重点的にやったんですけれども、技術だけでなくてフィジカルのところも鍛えられて、上手く体を入れられるようになった」。強みである技術面や切り替えの速さに加え、足りなかったものを埋めてきた昌平の目標は「全国制覇」。注目世代の昌平は埼玉県予選で勝ち上がりながら成長し、より個人、チームとして力をつけて日本一に再チャレンジする。
(取材・文 吉田太郎)
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10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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