186cmの中学生MF後藤啓介が清水ユース相手に奮闘し、1ゴール。磐田U-18も今後に繋がる戦いに
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ジュビロ磐田U-18の中学生MF後藤啓介は前線で奮闘し、ゴールも

 

[9.22 SBSカップドリームユース決勝 清水ユース 4-3 磐田U-18 草薙陸]

 

 準優勝に終わったが、新型コロナウイルスの影響によって公式戦が減少する中、ジュビロ磐田U-18に「2020SBSカップドリームユースサッカー」は貴重な大会になったようだ。

 

 清水ユースとの決勝は前半に2点ビハインド。PKのチャンスを逸するなど苦しい戦いとなったが、最後まで諦めずに戦い、宿敵を追い詰めた。課題が多く出た一方で今後に繋がる一戦に。世登泰二監督は4-0で静岡ユースに勝った初戦を含めて、この大会の経験を今後に活かす考えを口にしていた。

 

「トーナメント戦で勝負のかかった戦い。こういう経験ができる大会に参加させてもらったのは選手にとっても大きな財産になったと思いますし、この2日間に出た課題を今後どうしていくかが彼らの成長曲線をスピードアップしていくのか、スピードダウンするのか分かれ目になると思うので、今後に活かしていきたいと思っています」

 

 トーナメント戦の中で新たな発見もあった。中学3年生の186cmMF後藤啓介が前線で奮闘。この日は強敵・清水ユース相手に前線で高さと強さを発揮し、後半アディショナルタイムには追撃ゴールも決めた。世登監督は「昨日もそうだったんですけれども、僕らも思っていた以上に強さを発揮してくれていたので、楽しみな選手だなと思います」と目を細める。

 

 U-16日本代表候補の大型MFは高さに加えて器用さ、走力も武器。高校年代トップクラス相手でも通用する力があることを印象づけた。この日はU-17日本代表のゲームメーカー、MF藤原健介ら2年生3人も先発。下級生たちの今後の飛躍、そしてこの日いずれもファインゴールを決めたFW馬場惇也とFW野中悠翔、またGK西沢翼主将ら3年生たちの残り数か月の成長も大いに期待される。

 

 世登監督は「選手たちが、誰がではなく、みんながリーダーシップをとって、能動的な行動を起こせる選手になってくれることが自分の一番目指している姿でもありますし、最終的にどういうチームになるのかは僕にも分かりませんが、楽しみではあります」。新型コロナウイルスの影響によって今年が思うような1年でなかったことは間違いない。だが、3年生たちはここまで得てきた力をさらに高め、その力をスーパープリンスリーグ東海やクラブユース選手権で存分に表現して磐田U-18から“卒業”する。

 

(取材・文 吉田太郎)

 

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