[9.22 SBSカップドリームユース決勝 清水ユース 4-3 磐田U-18 草薙陸]
1977年から続くSBSカップ国際ユースサッカーの代替大会、「2020SBSカップドリームユースサッカー」(静岡)は22日、決勝戦を行い、清水エスパルスユースとジュビロ磐田U-18が激突。清水が4-3で勝ち、参加4チームの頂点に立った。なお、大会MVPには、清水のCB田中芳拓(3年)が選出されている。
ユース版の静岡ダービーは清水が撃ち勝った。前半7分、清水はFW東廉(3年)のスルーパスでFW小塩拳生(3年)が抜け出す。そして、GKの頭上を抜くループシュートで決めて先制した。
対する磐田U-18はその1分後、MF野中陸(3年)が右サイドからクロス。ゴールを背にした状態でコントロールしたFW馬場惇也(3年)が、浮き球を柔らかい右足シュートで決めて同点に追いつく。
前日、連動した守備でU-16日本代表のビルドアップを封鎖した清水はこの日も磐田を苦しめる。そして、ボールを奪うとサイドへ展開して攻撃。15分には、左サイドの小塩からのラストパスに反応したMF青島健大主将(3年)が左足の弾丸ショットを突き刺して再び勝ち越す。
さらに28分には青島の左CKをニアの小塩が頭で決めて3-1。一方の磐田はU-17日本代表MF藤原健介(2年)が視野の広さ、アイディアを表現。多彩なパスを配給するが、清水もそれが阻んで、速攻へ持ち込んでいく。
磐田U-18は30分、左SB小林篤毅(3年)が左足ミドルにチャレンジ。そして、40分には、右サイドでDFをかわしたMF山村琉偉(3年)がさらに1人を抜きに行ったところで倒されてPKを獲得する。だが、キッカー・FW池端今汰(3年)の右足シュートはGK後藤佑介(3年)が指先で触ってポスト。池端がこぼれ球を拾うが、清水は素早く対応してゴールを許さない。
清水の岩下潤監督はハーフタイムに「もっと勝負にこだわるだけじゃなくて、普段やってきたことも披露しないといけないんじゃないか」と選手たちに伝えたという。大きな展開を交えた攻撃を見せる清水に対し、磐田もこだわってボールを繋いで反撃。ともに、今後の成長に繋げるための80分間にしようとしていた。
後半は雨の降る難しいコンディションだったが、ともに綻びは生まれず、膠着する。それでも、U-16日本代表候補の186cmMF後藤啓介(中学3年)を前線へ投入し、高さを加えた磐田がゴールをこじ開ける。31分、山村が右サイド後方から入れたロングクロスに後藤が競ると、逆サイドへ流れたボールを交代出場のMF野中悠翔(3年)が左足ダイレクトでファインゴール。1点差とした。
だが、清水はその直後、左サイドへボールを動かすと、青島がPAへラストパス。これに走り込んだFW田中侍賢(中学3年)が右足1ダイレクトでゴールへ沈める。清水期待の中学生がゴールを決めて4-2。清水はCB田中やCB菊地脩太(2年)を中心に各選手が献身的に動き続け、磐田をゴールに近づけない。、だが、ユース版静岡ダービーはこのままでは終わらなかった。
後半アディショナルタイム、磐田は藤原のFKのこぼれを野中陸が左足シュート。ゴール前で後藤がコースを変えて1点差とした。さらに組み立て直しながら前線へボールを入れた磐田だが、清水は気迫の守り。1点差を守りきり、優勝を果たした。
ライバルを倒して優勝した清水の田中は「中学1年の頃から絶対に負けてはいけない相手だと教え込まれているので、そこはジュビロということで自分たちは試合前からテンション高く試合に臨めたかなと思います」とコメント。目標とする全タイトル奪取へ、弾みをつける1冠獲得となった。
また、岩下監督は「(磐田には)一瞬でも隙があるとゴールに迫られる迫力があったので、凄くそういう意味では課題になりましたけれど、良い経験になったと思います。途中から雨でボールが止まる状況から、(守備で)もう一個寄せないとシュートが当たって入ってしまう。そういうことも経験できたと思うので、当然勝負にこだわって勝ったことは良かったんですけれども、今後彼らがサッカーを続けていく上で非常に良い経験というか、良い試合になったと思います」。今年は新型コロナウイルスの影響でSBS国際ユースサッカーが中止。別の形で静岡サッカーの魅力を発信しようと開催された大会に清水ユース、磐田U-18、静岡ユース(静岡県高校選抜)、U-16日本代表の選手たちは感謝し、この経験を今後の飛躍に繋げる。
森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...
[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...
[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...
※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...
10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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