名門・青森山田からふたりの逸材! 山形内定アタッカーも
北海道・東北の高校から注目すべきタレントを紹介。今年の高校サッカー界を賑わせる逸材はいったい…。(C)SOCCER DIGEST
夏のインターハイが史上初の中止となった。活躍の場を奪われて苦渋の日々を送りながらも、開幕が近づく高円宮杯や秋の選手権予選に向けて、全国各地のチームも選手たちも雌伏のときを過ごしている。
昨年以上に群雄割拠の様相を呈するなか、スターダムを駆けあがりそうな注目タレントは誰か。ここではプロ内定を勝ち取りそうなキラ星から一気に声価を高めている上昇株や期待のルーキーまで、編集部が厳選した男女300人の『逸材』たちを紹介する。初回は北海道・東北編だ。
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※実績の表記は下記の通り。
U‒00=年代別日本代表(2019~20年実績)、高校選抜=日本高校選抜(欧州遠征メンバー候補)、00国体=国民体育大会出場メンバー(16歳以下の県選抜)
【北海道・東北】
No.001
MF
松木玖生
まつき・くりゅう
青森山田(青森)/2年/177センチ・71キロ
プレースタイル:潰し役
実績:高校選抜、U-16、U-17、18国体、19国体
切れ味が増した昨秋から大ブレイク。ボックス・トゥ・ボックスの秀逸な動きと優れた得点感覚で攻守に決定的な仕事を果たす。U-17代表でもいまやリーダーのひとりに。
No.002
DF
藤原優大
ふじわら・ゆうだい
青森山田(青森)/3年/182センチ・70キロ
プレースタイル:ディフェンスリーダ
実績:高校選抜、U-17、U-18、17国体、18国体
最終学年を迎え、ピッチ上で特大の存在感を放つ異才。カバーリングの速さと広さ、競り合いの強さはいずれも群を抜く。攻略の難易度が全国随一と言える、“北の氷壁”だ。
No.003
FW
阿部耀仁
あべ・あきひと
専大北上(岩手)/3年/170センチ・65キロ
プレースタイル:ドリブラー
実績:―
選手権初戦で2発。1月の東北新人大会で青森山田相手に突破力を発揮するなど、隠れた好タレントだ。速さを活かしたドリブルでDFを振り切り、ゴール・アシストを連発。
No.004
MF
田代健伸
たしろ・けんしん
聖和学園(宮城)/3年/173㎝・58㎏
プレースタイル:ドリブラー
実績:―
ドリブル軍団・聖和学園でっ“一番巧いヤツ”の証、ナンバー14を背負う技巧派だ。逆取りやスピードに乗ったドリブルでDFを翻弄し、多彩なシュートでネットを揺らす。
No.005
MF
明石海月
あかし・かづき
仙台育英(宮城)/2年/168センチ・63キロ
プレースタイル:ドリブラー
実績:19国体
同級生のFW佐藤遼とともに、選手権で異彩を放った高速ドリブラー。左右両足のキック精度が高く、外でも、中でも勝負することができる。2019年の全国ルーキー大会得点王。
No.006
FW
阿部要門
あべ・かなと
尚志(福島)/3年/185センチ・79キロ
プレースタイル:ポストワーカー
実績:山形内定
J2山形内定。学校の体力測定でナンバー1の数値を叩き出した身体能力の持ち主。DFを弾き飛ばす突進から自慢のパワーショットを撃ち込む。ルカクのようなFWが目標だ。
No.007
DF
チェイス・アンリ
尚志(福島)/2年/183センチ・75キロ
プレースタイル:エアバトラー
実績:U-17、19国体
2月のU-17代表合流で経験を積み、スタッフに「覚醒した」と言わしめた大器。真面目で吸収力の高いCBは“ボンバーヘッド”でゴールも狙う。フィード精度も十二分だ。
No.008
MF
湊 琢登
みなと・たくと
北海(北海道)/3年/165センチ・60キロ
プレースタイル:チャンスメーカー
実績:―
「自分の武器は推進力」と言い切る“北のアザール”。一瞬でトップギアに達するスピードと馬力でDF間に潜り込み、ゴールを陥れる。思い切りの良さと得点力の高さも魅力だ。
その他の注目選手リストはこちらから
【その他の注目選手】
※表記は左からNo. 、ポジション、名前(所属/学年)、プレースタイル、実績
009 FW 安藤 望(旭川実・北海道/3年) ザ・ストライカー
010 FW 佐藤 遼(仙台育英・宮城/2年) ラインブレーカー
011 FW 兼田雅史(盛岡北・岩手/3年) ザ・ストライカー
012 FW 新井康介(米沢中央・山形/2年) チャンスメーカー
013 FW 稲田哲兵(山形商・山形/3年) ザ・ストライカー 18国体
014 MF 山本武蔵(札幌大谷・北海道/2年) 司令塔 19国体
015 MF 岩井雄史(札幌一・北海道/3年) チャンスメーカー
016 MF 宮川連太朗(駒大苫小牧・北海道/3年) 司令塔
017 MF 欠畑魁星(盛岡商・岩手/3年) 司令塔
018 MF 内藤蒼空(明桜・秋田/2年) 潰し役
019 MF 原田悠翔(秋田商・秋田/3年) チャンスメーカー
020 MF 小田尚輝(東北学院・宮城/3年) 司令塔
021 MF 吉田 真(羽黒・山形/2年) 司令塔
022 MF 藤原秀斗(福島東・福島/3年) チャンスメーカー 18国体、19国体
023 DF 内田陽介(青森山田・青森/3年) ダイナモ 18国体
024 DF 小島裕介(八戸学院光星・青森/3年) ディフェンスリーダー
025 DF 髙橋和志(遠野・岩手/3年) ディフェンスリーダー
026 DF 渡邉光陽(尚志・福島/3年) ディフェンスリーダー
027 DF 佐藤寧耶(聖光学院・福島/3年) ディフェンスリーダー
028 DF 篠木陽斗(帝京安積・福島/3年) ディフェンスリーダー
029 DF 高木翔理(聖和学園・宮城/3年) ディフェンスリーダー
030 DF 浅野楓葵(利府・宮城/2年) 司令塔
031 DF 堀田真央(西目・秋田/3年) ディフェンスリーダー
032 DF 庄司宙ノ介(山形中央・山形/3年) ディフェンスリーダー
033 DF 大津平嗣(学法石川・福島/3年) ディフェンスリーダー
034 GK 鈴木奏汰(八戸学院野辺地西・青森/3年) 守備的GK
035 GK 鈴木 拓(花巻東・岩手/3年) 守備的GK
文●吉田太郎
森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...
[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...
[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...
※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...
10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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