11月16日、第98回全国高校サッカー選手権東京予選のAブロック決勝が駒沢陸上競技場で行われ、関東大会・インターハイ予選の覇者國學院久我山と10年ぶり35回目の選手権出場が掛かった帝京が激突。一時は同点に追い付かれた國學院久我山がエース9番FW山本航生のゴールで突き放し4-2で勝利。4年ぶり8回目の選手権出場を決めた。
白のユニフォーム國學院久我山のスターティングメンバーは、
17番GK村上健
2番DF保野友裕
5番DF加納直樹
11番DF山本献
12番DF森次結哉
6番MF福井寿俊
8番MF大窟陽平
14番MF田中琢人
7番FW山下貴之
9番FW山本航生
10番FW戸坂隼人
國學院久我山は4-1-2-3のシステムを採用。センターに2番DF保野友裕と5番DF加納直樹と長身の2人を揃えた4バック、6番MF福井寿俊がアンカーで攻撃のタクトを揮い、8番MF大窟陽平と14番MF田中琢人の2年生コンビがシャドーの位置でボールを引き出す。トップは左ワイドに7番FW山下貴之、右ワイドに10番FW戸坂隼人、センターに9番FW山本航生の布陣。
黄色のユニフォーム帝京のスターティングメンバーは、
1番GK冨田篤弘
2番DF柳大弥
3番DF石井隼太
4番DF鳥木秀音
18番DF本山大器
7番MF小島匠瑛
9番MF髙橋岳
10番MF深澤大輝
13番MF中瀬拓夢
14番MF宮﨑海冬
5番FW山本乾太
帝京は4-2-3-1のシステムを採用。フラットな4バック、10番MF深澤大輝と14番MF宮﨑海冬のダブルボランチ、右に13番MF中瀬拓夢、左に9番MF髙橋岳、トップ下に7番MF小島匠瑛、ワントップに5番FW山本乾太の布陣。
試合は立ち上がりから動く。前半3分國學院久我山、左サイドに10番FW戸坂隼人が流れて受けると7番FW山下貴之と2人で崩し10番FW戸坂隼人がクロス、9番FW山本航生には合わずマイナスに逸れるも走り込んでいた右サイドバック11番DF山本献がペナルティエリアの外から右足一閃、ボールは左サイドに突き刺さりゴール、大事な大事な先制ゴールを奪う。立て続けに同17分國學院久我山は10番FW戸坂隼人が右前で受けると左足で中へ仕掛ける、相手が足を出しにくい間合いでスルスルと運ぶと正面辺りから左足を振り抜く、ボールはGKの手を掠めて右隅へ決まりゴール、2-0と突き放す。帝京も5番FW山本乾太が右へ左へ顔を出してターゲットとなりチャンスを創出する。すると同28分、帝京は5番FW山本乾太が右サイドで起点となると中央にパス、9番MF髙橋岳がスルーすると3番DF石井隼太から中央で再度ボールを受けターン、ゴールへ向かって仕掛け左足で右隅に流し込みゴール、1-2と反撃の狼煙を上げる。一気に攻め込む帝京は、5番FW山本乾太のループシュートなどで波状攻撃。國學院久我山は2番DF保野友裕が負傷により退場するアクシデント、アンカーの6番MF福井寿俊をセンターバックに下げて16番MF吉田圭佑を6番MF福井寿俊のポジションへ投入。前半は2-1で國學院久我山が折り返すも試合は帝京ペースで後半戦へ突入。
後半スタートは互いにメンバー交代は無し、國學院久我山は途中出場16番MF吉田圭佑をシャドーに置き8番MF大窟陽平をアンカーポジションへ。立ち上がりも帝京7番MF小島匠瑛がシュートチャンスを作るなど前半の勢いそのままに押し込む。國學院久我山はボール保持率を上げ流れを手繰り寄せようと試みるも、一進一退の攻防が続く。帝京は後半12分、10番MF深澤大輝に代えて8番MF石川航大を投入し中盤を活性化。すると後半19分帝京、コーナーキックのリフレクションを再び放り込むと競ったこぼれ球に反応した5番FW山本乾太が左足で突き刺しゴール、2-2と試合を振り出しに戻す。同25分帝京は7番MF小島匠瑛に代わり21番MF宮下正太郎を投入。國學院久我山も10番FW戸坂隼人と14番MF田中琢人を下げて4番DF河原大輔と18番FW清井大輔を投入する。ここでエースが大仕事。同28分、國學院久我山は左サイドをショートパスでつなぎ9番FW山本航生が前向きで受けると右足を振り抜き右へ突き刺しゴール、3-2と勝ち越しに成功。同29分帝京は13番MF中瀬拓夢に代えて22番FW照田拓史を投入。同34分國學院久我山は7番FW山下貴之に代えて1年生21番FW安田修都を投入。同36分帝京は14番MF宮﨑海冬に代えて17番MF須藤晃志を投入。終盤、ダメ押しは同40分國學院久我山、奪ったボールから9番FW山本航生が背後に抜け出ると波状攻撃、12番DF森次結哉、8番MF大窟陽平と阻まれるも最後は18番FW清井大輔が叩き込みゴール、4-2と試合を決定付ける。同ロスタイム+2分國學院久我山9番FW山本航生はお役御免、15番DF野田祐成を投入しクロージング。試合はそのまま終了し、國學院久我山が選手権の切符を手にした。
森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...
[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...
[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...
※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...
10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
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鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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