9発大勝の鹿児島県選抜U-18は4試合の経験を個人、チームの活躍や鹿児島のレベルアップに繋げる
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[2.29 JENESYS青少年交流大会7位・8位決定戦 鹿児島県選抜U-18 9-1 鹿児島ユナイテッドFC U-18 指宿いわさきホテルサッカー場]

 貴重な経験を鹿児島のレベルアップに繋げる――。29日、「JENESYS2019 青少年サッカー交流大会」7位・8位決定戦で鹿児島県選抜U-18と鹿児島ユナイテッドFC U-18が対戦。鹿児島県選抜U-18が9-1で大勝し、7位で大会を終えた。

 鹿児島県選抜はグループステージでU-17日本代表やアジアの年代別代表チームと対戦。1勝2敗でグループ4位に終わり、7位・8位決定戦に回ったが、U-17日本代表やアジア相手にも通用したパスワークを発揮して快勝した。

 立ち上がりは鹿児島U-18が勢いのある攻守を見せる。左SB外薗光雅の推進力などを活用して前へ。だが、鹿児島県選抜は7分、良い形で縦パスを受けたFW永吉飛翔(神村学園高)がPAへラストパス。最後は中学生MF武星弥(鹿児島U-15)が右足シュートを右隅に決めた。

 鹿児島県選抜は16分にも唯一の高校3年生、MF濵屋悠哉(神村学園高、日本高校選抜)が左サイドからエンドライン際でDF3人、4人を抜き去ってラストパス。これをMF桑原滉(鹿児島城西高)が難なく決めて2-0とした。

 失点で重心が重くなってしまった鹿児島U-18に対し、鹿児島県選抜は個々の技術力、切り替えの速さで相手との差を生み出す。19分には、コンビネーションでPAへ持ち込んだMF崎野隼人(鹿児島城西高)が、DFのマークを外して左足でゴール。21分にも濱屋のラストパスから崎野が加点する。

 対して鹿児島U-18は、MF岩元愛翔がインターセプトから力強く前に出ていたほか、DF森田成やMF木塲暖太らが正確にパスを繋いで攻め返すシーンもあった。だが、攻め切る前にボールを奪われて押し戻されてしまう。

 鹿児島県選抜は前半35分にも、好フィードを連発していた左利きCB稲田翔真(神村学園高)のロングスルーパスで永吉が抜け出して右足で5点目。後半は鹿児島U-18が再び重心を前に置いてきたことで攻めあぐねる時間帯もあったが、14分に崎野がコントロールシュートで6点目を奪う。

 鹿児島県選抜はさらに19分、攻守で効いていた左SB笠置潤(重富中)のインターセプトから崎野がラストパス。最後は永吉が強シュートを打ち込んで7-0とした。さらに21分には濱屋が左サイドへ展開。笠置のグラウンダークロスをニアの永吉がスルーし、中央の桑原がゴールへ押し込んだ。

 28分にも「(大会序盤に比べると)ミスの数が減ってきて点もたくさん取れて良い形で終われたと思います。足元のある選手が前に揃っているので、渡しても取られないことはみんなで分かっていることなので動きやすいです」という桑原がPAでDF2人をかわして9点目のゴール。このあと、MF川原琉翔(鹿児島城西高)がワンツーからシュートを放つなど10点目を狙った。だが、鹿児島U-18は水際で凌ぐと37分、岩本らがGKにプレッシャーをかける形でミスを誘い、1点を奪い返す。

 鹿児島U-18も相手の大型GKヒル袈依廉(鹿児島城西高、19年U-17日本代表候補)からのゴールで意地を見せたが、鹿児島県選抜が大勝。鹿児島県選抜の大久保毅監督は「(各試合で)全員にチャンスを与えることができて良かった」と語り、その中で一試合一試合成長した選手たちを讃えていた。

 この日先発したCB山下玲(鹿児島城西高)や右SB川路友斗(鹿児島実高)はU-16時代に国体九州ブロック予選メンバー16名に入れなかったプレーヤー。だが、「それをバネに頑張っていた」(大久保監督)ことから国際大会出場のチャンスを得て、奮闘した。今回、鹿児島県選抜に入れなかった選手もこの先逆転するチャンスはいくらでもある。 

 大久保監督は今回、貴重な国際経験を積んだ選手たちへ向けて、「所属チームの監督や関係者、チームメートが快く出してくれた。課題を克服し、通用したところをさらに伸ばすこと。(経験を)自チームに還元して欲しい。ライバルと切磋琢磨して鹿児島のレベルを上げて欲しい」とエール。鹿児島の才能たちは地元開催で出場機会を得た「JENESYS2019 青少年サッカー交流大会」で得た経験を必ず、今年や将来の活躍に繋げる。

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