2019年度福岡県高校総体 サッカー競技大会兼 全国高校総体 福岡県予選では、準々決勝3-2で筑陽学園を破り準決勝に進出。
準決勝では九国大付に前半2-0リード、結果的に延長までもつれ込み逆転負けを喫するも、福岡の高校サッカー界で確かな存在感を示した飯塚高校サッカー部。
高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ2019 福岡県リーグ (前期)では7/10現在、県1部リーグで3位につけている飯塚高校サッカー部。
昨年度の同リーグも2位で終了しており、一発勝負水物の部分があるトーナメントだけでなく、長期戦であるリーグ戦でも着々と実績を積み上げています。
県内はおろか、全国的にも注目が高まりつつある飯塚高校サッカー部を率いるのは、34歳の中辻 喜敬監督。関西出身の中辻監督が、飯塚高校サッカー部を数年で福岡県大会上位に食い込むまでに急成長させた秘密に迫ります。
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サッカー部の選手達は、県外からもたくさん集まっているのですか?
中辻監督
3分の1が県外です。九州はもちろん、北は青森から、関東、関西、東海、中国・・・全国から来ています。僕からリクルートする子は本当に少ない。皆さん、調べて、体験に来られます。ここ最近、福岡県内の子がすごく増えてきました。指導者の繋がりで選手を紹介してくださる場合がほとんどです。勝てるようになってきたのは、良い選手を紹介してくださるからです。うちを信頼して預けてくれる全国の指導者、「飯塚でサッカーをしたい!」という気持ちを持って来てくれる選手が増えてきました。
日本代表の選手を出したい。W杯で日本を優勝させたい、それが僕の個人的な目標です。2年生、1年生でもJのスカウトが継続して見に来てくれているんです。Jリーガーになりたい、日本代表になりたいという子が来てくれるようになっている。それがうちが強くなってきた理由だと思う。
中辻監督の目指す飯塚高校のサッカーとは?
—飯塚高校のサッカーというと「ドリブルサッカー」というイメージを持っている方も多いと思います。
監督自身にとってはドリブルとは?
中辻監督
まず、ボールを止められないとドリブルできないですよね。ドリブルに対してこだわりは持っているけど、止める、蹴る、運ぶ、は全て同じくらい大事だと考えています。飯塚では止める、蹴る、運ぶ、に「奪う」を加えて4大技術と呼んでいます。
飯塚ではこれらの4大技術全てをキチンとトレーニングしています。その中でドリブルが得意な子も、キックが得意な子もいます。また相手からボールを奪う事が得意な子もいると思います。飯塚高校では、勝つために上手くなるよう指導しています。その中から自然に、その子その子の個性が出てくる。自分の個性は自分で答えを出すものだと考えています。飯塚から個々の特徴を持った魅力ある選手を育成したいですよね。
中辻監督の考える育成とは?
—「最後に遊びがモノをいう」という飯塚高校サッカー部応援旗が印象的ですね。
これはどういう意味なのですか?
中辻監督
少年時代にどういう遊びをしていたかということ。僕の遊びの定義は「本気やる」かつ「勝敗がある」んですよ。少年がやる遊びで言えば「鬼ごっこ」。サッカーは一言でいうと、かくれんぼと鬼ごっこだと思っているんですね。だから少年時代の遊びのところをいかにできるか、だと考えているんです。
最後に遊びが~というのは、最後は駆け引きと創造。なによりも時を忘れて夢中でやる、ということが上手くなる秘訣だし、勝利につながることだと思っています。最後はそこだと思うんです。だから、少年時代に培われたものが問われるという意味で「最後に遊びがモノをいう」と言っています。
高校生はフットボールをどれだけ論理的に理解できるかが問われます。最後は気持ち、というのはよく言うけれど、僕は「最初が気持ちで最後はロジック(論理)」だと思っていて。どれだけ論理的にサッカーを解釈できるかということです。「最初が気持ち」の「気持ち」とは「現状の外側に自分の目標、夢、ゴールを設定できるかどうか」。人から笑われるくらいのゴールを設定できないやつはダメだと。
「福岡県で優勝したい」というのは理想的な現状であって、現状の外側にゴールを設定していないですよね。
「他人に夢を語るな」という事を選手には言っていますよ、「どうせ無理だ」「お前にはできない」というドリームキラーが周りにはたくさんいるから。
論理的に解釈できるようになると、本当の意味でサッカーがわかってくると思います。小学生・中学生の頃から論理的な思考で物事をとらえることに慣れていくべきです。今の子たちは昔の子どもよりも、サッカーの情報はすごくよく知っているけれど、創造したり、駆け引きしたりということができない感じがしています。だからサッカーが下手になっていると思っています。
サッカーの情報は良く知っているけれど、それをいかに知恵を持って、工夫して活用できるかどうか。今の子は活用することができていない面がある。創造するという作業が、今の子はあまりできない。それは、スマホのせいかなと思っているんですけど・・・。便利になったけれど、創造力が弱くなっている。でも、スマホがこれだけ普及している世の中の流れは止められないですよね。だから、もっともっとスマホを活用させたらいいと思っています。スマホを使って、何か創造せざるを得ない状況を作って、夢中になってくれたらいいと考えています。創造することに夢中になって欲しいですね。
森田記者が推薦するMF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、3年) 7月22日に開幕する夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の注目プレーヤーを大特集!「クラセン注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター各氏に紹介してもらいます。第1回は関西の高校生を中心に各カテゴリーを精力的に取材する森田将義記者による11名です。 森田記者「すでにトップチームに欠かせない戦力になりつつある広島ユースのMF中島洋太朗。6月の新潟戦でJ1デビューを果たした鹿島ユースのFW徳田誉。高3ながらもこの夏、海外に渡る熊本のFW道脇豊。今年はアカデミー出身の若い選手の飛躍が目を惹きますが、クラブユース選手権(U-18)には彼らに続く可能性を秘めた選手がまだまだ存在します。今回は夏の祭典を機にブレークを果たしてくれると期待し、見た試合でのインパクトが...
[4.14 プレミアリーグWEST第2節 静岡学園高 0-3 神戸U-18 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)] 相手が素晴らしいチームなのはわかっている。間違いなく攻撃的に来るであろうことも、容易に想像が付く。だからこそ、自分たちも引くつもりなんて毛頭ない。アグレッシブに打ち合って、その上で勝ち切ってやる。クリムゾンレッドの若武者たちは、勇敢な決意をハッキリと携えていたのだ。 「本当にこのリーグは難しいリーグなので、正直勝ててホッとしています。それも『こういうサッカーをしようよ』ということを、自分たちがある程度しっかり出した上で結果も付いてきたので、そこが凄く喜ばしいかなと思っています」(神戸U-18・安部雄大監督)。 真っ向からぶつかって3発を叩き込み、2試合目で掴んだ初白星。14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WEST第2...
[10.12 国体少年男子1回戦 東京都 1-1(PK4-2)鹿児島県 OSAKO YUYA stadium] 東京都が“決勝戦”と位置づけていた一戦を突破した。対戦した鹿児島県はともにU-16日本代表のMF福島和毅(神村学園高1年)やFW大石脩斗(鹿児島城西高1年)を擁し、地元国体のために準備してきた注目チーム。この日は、800人の観衆が地元チームを後押ししていた。 だが、石川創人監督(東京農大一高)が「僕らは『ここが決勝戦だ』と言ってチームを作ってきた」という東京都が、強敵を上回る。技術力の高い選手の多い鹿児島県に対し、MF仲山獅恩(東京Vユース、1年)とMF鈴木楓(FC東京U-18、1年)中心にコミュニケーションを取って準備してきた守備で対抗。相手にバックパスを選択させたり、奪い取る回数を増やしていく。 鹿児島県の巧さの前に迫力のあるショートカウンターへ持ち込む回数は少な...
※2023年10月12日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽市立船橋FW郡司璃来(→清水エスパルス) ▽桐光学園MF齋藤俊輔(→水戸ホーリーホック) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド...
10番・長のゴールを称えるチームメイトたち。昌平は尚志を相手に逆転負けを喫した。写真:河野正 村松コーチが監督代行として指揮 埼玉・昌平高校サッカー部を全国屈指の強豪へ育て上げた藤島崇之監督が10月3日付で退任し、新体制に移行して最初の公式戦、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグEASTが7日に行なわれ、昌平は尚志(福島)に1-2で逆転負けし、3連敗を喫した。村松明人コーチが監督代行として指揮を執った。 今季プレミアリーグに昇格したチーム同士の対戦。4-2-3-1の昌平は前半6分あたりからペースを握り出し、ボランチの土谷飛雅とトップ下の長準喜(ともに3年)を経由してリズミカルな攻撃を展開。13分、MF大谷湊斗(2年)が右から鋭く切れ込んでからの最終パスが尚志DFに当たり、そのこぼれ球を長が蹴り込んで先制した。 前節まで6試合連続無失点の尚志の堅陣をこじ開けたことで、昌平...
■代表決定日一覧 ▽北海道・東北北海道予選:11月12日青森県予選:11月5日岩手県予選:11月5日宮城県予選:11月5日秋田県予選:10月21日山形県予選:10月21日福島県予選:11月5日 ▽関東茨城県予選:11月12日栃木県予選:11月11日群馬県予選:11月12日埼玉県予選:11月14日千葉県予選:11月11日東京都A予選:11月11日東京都B予選:11月11日神奈川県予選:11月12日山梨県予選:11月11日 ▽北信越・東海長野県予選:11月11日新潟県予選:11月12日富山県予選:11月11日石川県予選:11月5日福井県予選:11月5日静岡県予選:11月11日愛知県予選:11月11日岐阜県予選:11月11日三重県予選:11月11日 ▽関西滋賀県予選:11月11日京都府予選:11月12日大阪府予選:11月11日兵庫県予選:11月12日奈良県予選:11月12日和歌山県...
※2023年10月5日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽東京ヴェルディ...
高校サッカーの強豪、昌平高(埼玉)の藤島崇之監督が退任することが分かった。習志野高(千葉)、順天堂大出身の藤島監督は、07年に昌平の監督に就任。当時無名の私立校を短期間で3度のインターハイ3位、全国高校選手権8強、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEAST昇格など、全国有数の強豪校へ成長させた。 判断力、技術力の質の高い選手たちが繰り出す攻撃的なサッカーが話題となり、また、12年に創設した育成組織、FC LAVIDAとの中高一貫6年指導によって、選手育成でも注目される高校に。現在、7年連続でJリーガーを輩出中で、U-22日本代表FW小見洋太(新潟)やU-17日本代表MF山口豪太(1年)ら多数の年代別日本代表選手も育てている。また、藤島監督は日本高校選抜やU-18日本代表のコーチも務めた。 昌平は近年、男子サッカー部の活躍に続く形で他の運動部も相次いで全国大会出場を果たしてい...
※2023年10月2日時点 【高体連】▽帝京DF梅木怜(→FC今治)MF横山夢樹(→FC今治) ▽興國MF國武勇斗(→奈良クラブ)MF宮原勇太(→グールニクザブジェ) ▽飯塚DF藤井葉大(→ファジアーノ岡山) ▽大津MF碇明日麻(→水戸ホーリーホック) ▽宮崎日大DF松下衣舞希(→横浜FC) ▽神村学園FW西丸道人(→ベガルタ仙台) ▽鹿児島城西MF芹生海翔(→藤枝MYFC) 【Jクラブユース】▽北海道コンサドーレ札幌U-18FW出間思努(→北海道コンサドーレ札幌) ▽モンテディオ山形ユースGK上林大誠(→モンテディオ山形)DF千葉虎士(→モンテディオ山形)▽浦和レッドダイヤモンズユースMF早川隼平(→浦和レッドダイヤモンズ)▽ジェフユナイテッド千葉U-18DF谷田壮志朗(→ジェフユナイテッド千葉)▽FC東京U-18MF佐藤龍之介(→FC東京)GK小林将天(→FC東京)▽湘南ベルマーレ...
鹿児島城西のMF芹生は、身体の使い方が上手く、パスセンスも高い司令塔だ。写真:松尾祐希 今年のチームは攻撃陣にタレントが揃う “半端ない”FW大迫勇也(神戸)を擁して選手権で準優勝を果たしてから15年。鹿児島城西が虎視眈々と復権の機会を狙っている。 鹿児島の高校サッカーと言えば――。2000年代の前半までMF遠藤保仁(磐田)やMF松井大輔(YS横浜)らを輩出した鹿児島実がその名を轟かせた。 近年は神村学園が躍進し、昨年度は福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)を擁してベスト4まで勝ち上がったのは記憶に新しい。インターハイは6年連続、冬の選手権も昨年度まで6年連続で出場しており、今季から2種年代最高峰のU-18プレミアリーグ高円宮杯に参戦するまでになっている。 一方で鹿児島城西は前述の通り、2008年度の選手権で日本一にあと一歩まで迫り、以降も神村学園と切磋琢磨し...
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