【元プロサッカー選手の転身録】菊原伸郎(元浦和)前編:“兄弟Jリーガー”としても話題、兄とは異なる道でプロの世界へ
世界屈指の人気スポーツであるサッカーでプロまでたどり着く人間はほんのひと握り。その弱肉強食の世界で誰もが羨む成功を手にする者もいれば、早々とスパイクを脱ぐ者もいる。サッカーに人生をかけ、懸命に戦い続けた彼らは引退後に何を思うのか。「Football ZONE web」では元プロサッカー選手たちに焦点を当て、その第2の人生を追った。
今回の「転身録」は、浦和レッズに1994年シーズンに1年間在籍した菊原伸郎(50歳)だ。1歳年上の兄・志郎と“兄弟Jリーガー”となったが、怪我もありわずか1年で現役を引退。その後は浦和のクラブスタッフ、大学院進学などを経て、現在は埼玉大学教育学部の准教授として同校サッカー部監督も務めている。前編では“天才”と呼ばれた兄とともに、浦和で過ごした1年間の現役生活を振り返った。(取材・文=河野正)
◇ ◇ ◇
Jリーグが“期限付き移籍”という聞き慣れない制度を導入したのが、1994年のことだった。ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)から浦和レッズにやってきたMF菊原志郎が、その第一号選手である。
V川崎の前身である読売クラブと15歳でプロ契約した志郎は、高校1年の1986年2月に16歳6カ月25日で日本リーグにデビュー。森本貴幸(当時・東京V)が、2004年のJリーグに15歳10カ月6日で出場するまで、国内トップリーグの最年少出場記録を18年間も保持していた。
その志郎とともに年子の弟、菊原伸郎も94年に筑波大学から加入し、兄弟Jリーガーとして話題をさらった。
小学3年生の時、日本テレビが主催する夏休みイベント『スクスクスクール』に兄弟で参加したことが縁で、2人とも小学校から中学まで読売クラブに所属。高校生になると兄はトップチームに昇格し、弟は読売を離れて神奈川の進学校、県立相模原高校サッカー部でプレーした。
なぜ、そのまま読売ユースA(高校チーム)に進まなかったのか。
「自分も兄貴と同じ道を通り、プロになれるものだと思っていましたが、ちょっと違うな、兄には勝てないなと感じてきましてね。“志郎の弟”としてサッカー界でやっていくのか、違う生き方もあるのではないか、そんなふうに思うようになりました」
サテライトリーグ8試合のみの出場で戦力外も、濃密だった浦和での1年
伸郎は得点感覚に秀でた点取り屋で、小学校から大学2年まで一貫してセンターフォワードだった。中学時代は後にV川崎などで活躍した藤吉信次よりもゴールを奪い、85年の第1回アジアユース選手権(現・U-16アジア選手権)にも出場。神奈川少年選抜では国体を3度経験し、第67回全国高校選手権神奈川大会で準優勝するなど、ひとかどのFWとして知られていた。
この第67回大会は静岡・清水商が2度目の優勝を飾り、主将の三浦文丈(現・SC相模原監督)とは筑波大でチームメートになる。
公立の進学校が、高体連加盟校数で全国3番目に多い神奈川で準優勝。現在、埼玉大学教育学部准教授でサッカー部監督の菊原は、「サッカーは番狂わせが起こりやすいから面白いのです。チームがまとまると、技術・戦術・体力などで上回る相手に勝てることを体感した。今でもあの時の経験を選手に伝えています」と指導の一助にしているそうだ。
小学校6年の春休み、読売ユースB(中学チーム)の西ドイツ遠征に帯同し、そこで目にした大自然と芝のグラウンドが忘れられず、高校生の頃から欧州暮らしに思いを馳せた。筑波大在学中にはドイツに10カ月留学し、ブレーメンのアマチュアチームに在籍した。
大学2年までは試合に出ていたが、復学後にFWからMFにポジションが変わると出番が減った。それでも在学中には、関東大学リーグと総理大臣杯全日本大学トーナメントでそれぞれ連覇を達成。4年生ではフットサル日本代表にも選出された。
94年、偶然にも兄と同じタイミングで浦和入りが決まる。しかし攻撃の中心だった志郎とは対極で、1年間の在籍期間中にトップチームには一度も帯同できず、26試合あったサテライトリーグに8試合出場したのがプロとしての戦績だった。
決して誇らしいキャリアとは言えないが、「レッズでの1年間は、これまで自分が携わってきたすべての仕事に役立っています」と感謝する。
サテライトチームは年間を通し、基本的に午前と午後の2部練習を行った。トップチームの練習場とは違い、硬い地面に雑草の生えたピッチをスパイクでひたすら走った。走りまくった末、かかとなどが激しく痛む足底筋膜炎になった。しかも同僚が8人も筋膜炎を発症したのだ。
同期の山田暢久に脱帽「サテライトの試合で一緒にやって衝撃を受けた」
明らかに走り過ぎだった。「なぜ8人も同じ怪我をしたのか、グラウンド環境はどうあるべきなのか。あの経験があったから、今の仕事でこれに関連する事象なども解明できている。プロになって見えた世界があり、それが今の自分の根源になっています」と学者らしい見解を述べた。
持久力とフィジカルの強さが足りなかったが、体を鍛えていく過程で切れ味が出てくる変化を感じ取れた。筋膜炎に邪魔されなければ、トップチームでやれた自信があっただけに悔いが残る。兄と一緒にプレーできなかったことも心残りだ。
最も熱弁を振るった浦和時代の思い出が、J1で501試合に出場した同期の山田暢久についてだ。
「サテライトの試合で一緒にやって衝撃を受けた。のらりくらりとプレーするので相手は捕まえられると錯覚するが、捕まえようとするとウナギのように逃げる。持久力、スプリント、中・長距離もこなせてしなやか。なんでも持っているのに出さない。さぼる。これが世界の選手」
山田のほかにも、ギド・ブッフバルトとウーベ・バインという90年イタリア・ワールドカップ優勝メンバーが間近にいて、世界を感じられたことも貴重な体験になったそうだ。
“志郎の弟”というのは中学までの慣用句。その後の菊原は、あらゆる可能性を探求するフロンティアになった。(文中敬称略)
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