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初の開催国アメリカ遠征に森保監督「W杯本番を想定したことも沢山できる」対上位国は2年ぶり、中2日移動もシミュレーションへ
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 日本代表は9月のアメリカ遠征で、本大会開催国のメキシコ、アメリカと対戦する。アジア以外の相手と対戦するのは2023年10月以来で、W杯開催国に乗り込むのは森保ジャパンとしては初めて。さらには現地での移動や気候への対応も含め、残り10か月を切った本大会に向けて貴重なシミュレーションの機会となる。

 

 FIFAランキング13位のメキシコ、同15位のアメリカはいずれも同17位の日本より上位。直近2年間はアジアカップと北中米W杯予選によってアジア勢との対戦が続いていたこともあり、上位国との対戦は23年9月のドイツ戦(◯4-1)以来ちょうど2年ぶりとなる。

 

 28日、メンバー発表記者会見を行った森保一監督は「アメリカの地でメキシコ、アメリカという我々よりFIFAランク上位のチーム、来年のW杯開催国である2チームと対戦できることは我々にとってこれまでやってきたことを確認するにあたっても素晴らしい。W杯に向けての強化を考えても個々の強化、チームの強化で素晴らしい相手と戦うことができる。マッチメイクをしてくれた皆さんに感謝したい」と語った。

 

 W杯予選では前回大会出場国のサウジアラビア、オーストラリアも日本を相手に守備的な戦いを構築してきたが、この2試合では「強度が変わってくると思う」と森保監督。「最終予選の対戦相手は組織的に守備をして、そこからカウンター狙いというところがあったと思うが、メキシコにしてもアメリカにしても、おそらくよりプレッシャーをかけて戦ってくる。特に初戦のメキシコは個々の局面で激しくバトルを挑み、そこから試合の流れをコントロールしてゴールを目指すというのをこれまでもやってきたので、我々にとって全ての局面で激しいプレッシャーの中でプレーしないといけないと思う」と警戒を口にした。

 

 試合会場もアウェーの雰囲気が予想され、本番よりも厳しいムードに包まれそうだ。メキシコ戦が行われる東海岸のオークランドはヒスパニック系の移民が多く住んでいる街。またアメリカ戦が行われる中東部のコロンバスは代表チームとの「聖地」とされる街で、アメリカ代表がこれまでメキシコとのW杯予選ホームゲームをコロンバスで開催し、4大会連続で2-0の勝利を飾ったという伝説を持つ場所だ。

 

 森保監督は「メキシコは自国ではないとはいえ、ヒスパニック系の人がいっぱい応援に来ると思うし、2試合とも完全アウェーと言ってもおかしくない状況で試合をするのかなと思う。厳しい環境でも勝って、日本は手強いというところを感じてもらえれば」と敵地の雰囲気を織り込みながら意気込みを語った。

 

 試合会場はいずれもW杯で使用されるスタジアムではないが、開催国の2都市を経験できるのは大きなメリットとなる。その上メキシコ戦からアメリカ戦までは中2日の連戦。両都市間は飛行機で5時間の場所にあり、時差3時間という環境の違いもあるが、W杯よりも厳しい連戦の中でいかに準備を進められるかが大きな鍵となる。

 

 森保監督は「W杯を想定した部分ではまだドローが終わっておらず、どこで試合をするかは決まっていないので、全てW杯想定というところではないが、まずはアメリカの地に立って試合をする雰囲気を感じる、想像できることは来年に向けてモチベーションを上げていく意味で非常に大きい。また1試合目から2試合目は西から東に移動するところで、アメリカ国内でも3時間の時差がある。その中でも中2日で試合をするところで、W杯では中2日はないが、時差であったり気候の違いにアジャストしながら最高のコンディションを作って戦わないといけないところは想定できる」と前向きに語った。

 

 チーム内ではすでに松本良一フィジカルコーチや総務スタッフが何度もアメリカに渡り、ベースキャンプ地や宿舎の候補地の視察を重ねてきており、「W杯本番に向けてやれることは全部やって、トライしていくこと、いい準備をしていくことが我々チームを支えるスタッフの仕事」と山本昌邦ナショナルチームダイレクター。遠征終了後には森保監督も現地に残って視察を行う予定となっており、W杯優勝までの8試合を想定しながら選手・スタッフにとって最善のシミュレーションを重ねていく構えだ。

 

 10月、11月には国内で強豪国との対戦が控えており、ピッチ内での準備は時間をかけて進めていく姿勢だが、ピッチ外での準備においては極めて貴重なアメリカ遠征。森保監督は「アメリカで試合ができるということで本番を想定したこともたくさんできると思う。W杯本番の地で強豪と試合ができることを楽しみにしている」と意気込みを語った。

 

(取材・文 竹内達也)

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