刀は、熱した鉄を何度も槌で打ち叩いて作られる。折り返しながら繰り返し叩くことで粘りを持たせて強く鍛えるのだ。この作業が「鍛錬」である。そして、とりわけ鍛錬された刀が、「名刀」となり得る。
セレッソ大阪に特別指定で登録されている“超高校級”FW西川潤は、やはり名刀となり得る逸材だ。鉄は熱いうちに打てと言うが、西川の「鍛錬」のスピードは尋常ではない。4月13日の北海道コンサドーレ札幌戦で改めて、その凄みを垣間見せた。
出番は急に訪れた。セットプレーから失点を喫した約4分後の84分、ロティーナ監督が声をかけたのが、2002年生まれで17歳の西川だった。
西川はこの日、リーグ戦で2度目のベンチ入りを果たしていた。しかし、特に監督から事前に起用されることを聞いてはいなかったという。
「特に事前に伝えられていませんでした。ただ、思い切って、このチームを引き分け、そして逆転に持って行けるような、流れを変えるようなプレーをしていこうと思って入りました」
まだ高校3年生になったばかり。17歳1か月24日での出場は、柿谷曜一朗の16歳10か月23日に次ぐ、C大阪史上2番目の若さだった。
札幌戦のハイライトは90+1分。敵陣中央で柿谷からパスを受けると、バイタルエリアにドリブルでグングンと侵入していき、最後は左足を振り抜きゴールを狙った。惜しくもシュートはミートし損ねてGKにキャッチされたものの、この一連のワンプレーだけでも、今後の活躍を予感させるには十分だっただろう。
その期待度の大きさはロティーナ監督の「異なるものを持っている。まだ若いですが、大きなタレントを持っている選手です」というコメントからも分かる。
3月5日に2020年シーズンの加入内定とともに特別指定が発表されてからは、ルヴァンカップの2試合にも出場している。特に圧巻はグループステージ3節の名古屋グランパス戦。針の穴を射抜くような絶妙なスルーパスで福満隆貴のゴールをお膳立てし、鮮烈なインパクトを残した。
サッカーファンにとっては、もはや知っていて当たり前の存在だが、横浜F・マリノスのジュニアユースに所属していた中学2年時には、全日本クラブユース選手権で優勝するなど、早くからその才能を発揮し、将来を嘱望されてきた。
本来の籍を置く桐光学園高では1年時から中村俊輔らがつけた伝統の10番を背負い、もちろん世代別代表の常連で、飛び級でU-20代表にも名を連ねている。
こうしたキャリアを振り返るだけでも、逸材ぶりが分かる。ただし、西川の凄みは経歴や、センス溢れるプレーだけではない。
なにより素晴らしいのは、どんな状況でも物怖じしないメンタリティだろう。
ミックスゾーンでの振る舞いは、高校3年生になったばかりとは思えない。まったく緊張することなく、淡々と試合を振り返る。
「失点した直後だから、監督はリスクを冒して、攻撃重視で引き分け、また逆転を見越して呼んでくれたと思う。出場は10分ちょっとくらいでしたけど、その与えられた時間の中で結果を出す難しさだったり、いざピッチに立ってみて、J1のプレースピードだったりとか、ルヴァンとは強度が違うなと。そこが今日一番強く感じたところです」
Jリーグデビューという浮足立ってもおかしくはない状況でも、監督の意図をしっかりと汲み取り、プレー中には様々な視点で分析する。そうした冷静なスタンスに、大物感を漂わせている。
そんな西川にとって、わずか約10分間のプレー時間でも国内トップレベルのリーグでの舞台で得るものは大きかったはずだ。今後の課題はシュート精度である。
「シュートまでは行けるんですけど、そこからが……。今日も置きに行く感じで蹴ったんですけどちょっとゴロ気味で、力みが少しあったかなと思います。そこは課題です。90分でもタッチできる回数は何回かなので、10分の中だと1回か2回でチャンスを作るくらいのつもりやらないといけない。その1回に懸けていたので、シュートのところで決められるか決められないかは、今後も時間が少ないなかでやっていくなかでは、重要なことだと思います」
アピールに燃える西川が、J初ゴールを奪う日も近いかもしれない。ここからロティーナという鍛冶屋の下で経験を重ね、どんな“名刀”になるのだろうか。超逸材の成長に期待したい。
取材・文●多田哲平
オーストラリアサッカー連盟(FFA)は今月、来年6月5日にオーストラリアで行う北中米W杯アジア最終予選・オーストラリア代表対日本代表の会場がパース・スタジアムに決まったことを発表した。キックオフ時刻は後日発表される。 日本はC組で頭ひとつ抜けており、3月シリーズでW杯の出場権を獲得できる状況。ただ2位から6位までは勝ち点1差の大混戦となっており、オーストラリアにとっては残り2試合で迎える日本戦の重要度は極めて高いものとなる。 FFAはパース・スタジアムについて「欧州クラブとの親善試合などが行われた最新鋭のスタジアム」と紹介。2018年に公式オープンした同スタジアムは6万人以上を収容でき、男子のオーストラリアA代表戦が開催されるのは日本戦が初となる。...
ガンバ大阪 VS サンフレッチェ広島試合予想 ガンバ大阪は最近、好調を維持しており、直近5試合で3勝1引き分け1敗、得点10、失点8と、攻撃力は高いが守備に弱点がある。 一方、サンフレッチェ広島は2連勝中で好調だ。しかし、アウェー戦では苦戦しており、直近2試合で敗退しており、アウェーでのパフォーマンスが弱いことを示している。 ガンバ大阪はAFCチャンピオンズリーグエリートへの出場権獲得にまだ望みがあるものの、その望みは薄く、タイトル獲得に向けてまだ戦っている広島に比べるとモチベーションは低い。 ブックメーカーはアウェーチームに有利な-0.50のハンディキャップを設定しており、この試合では広島が優勝候補であると示唆している。 広島のタイトル獲得への強い意欲と有利なオッズを考えると、この試合では広島が勝利すると予想されている。 試合予想:サンフレッチェ広島-0.5 ...
FC東京 VS セレッソ大阪試合予想 FC東京は現在3連敗中で、特にホームではホームアドバンテージを効果的に生かせず、調子が悪く苦しんでいる。 一方、セレッソ大阪も最近は期待外れのパフォーマンスで、直近4試合で1勝1引き分け2敗となっている。しかし、アウェーでの成績は素晴らしく、アウェー戦では力を発揮している。 FC東京の最近の苦戦とブックメーカーからのサポート不足、そして大阪の堅実なアウェー戦成績を考えると、この対戦ではセレッソ大阪が無敗を維持すると予想されている。 したがって、この試合でセレッソ大阪が勝つか引き分けになると予想するのは妥当であり、負けない可能性が高い。 試合予想:セレッソ大阪0 7Mスポーツ 国際版APPにはプロ予想と素人予想が満載、もっと情報を手に入れるなら、ダウンロードしてご活用ください! 方法1.画...
浦和レッズ VS 川崎フロンターレ試合予想 今シーズン、この2つの強豪チームはリーグ中位の成績にとどまり、成績は振るわなかった。 しかし、浦和レッズは過去3戦で2勝1分けを記録し、前戦では優勝候補のサンフレッチェ広島にも勝利した。 対照的に、川崎フロンターレはAFCチャンピオンズリーグエリートにも参加しているので、リーグ戦での成績が芳しくなかった。 さらに、両チームの過去対戦成績も引分率が高いだ。 したがって、この試合ではホームチームが無敗になると予想されている。 試合予想:浦和レッズ0 7Mスポーツ 国際版APPにはプロ予想と素人予想が満載、もっと情報を手に入れるなら、ダウンロードしてご活用ください! 方法1.画像のQRコードをスキャンするとウンロードできます;方法2.下記のリンク先よりもダウンロードできます。 https://a...
FC東京は19日、ピーター・クラモフスキー監督(46)が今季限りで退任することが決定したと発表した。後任については決まり次第、改めて報告するという。 オーストラリア出身のクラモフスキー監督は過去に横浜F・マリノスのヘッドコーチ、清水エスパルスとモンテディオ山形の監督などを歴任し、昨年6月にFC東京の指揮官に就任した。同シーズンはJ1リーグ戦を11位で終え、今季は残り2試合で8位につけている。 今季限りでの退任に際し、クラブ公式サイトを通じて「私がここでみなさまとともに過ごした期間、トロフィーを手にすることはできませんでしたが、私たち全員が取り組んできたことが、将来成功するための土台を築いたことは確かです」とコメント。「いつもみなさまのサポートは特別なものと感じていました。 近い将来、FC東京がチャンピオンになること、そしてアジアを制覇することを願っています」と述べ、選手、スタッフ、...
AC長野パルセイロは19日、GKコーチを務めるシュナイダー潤之介氏のチーム離脱を発表した。 シュナイダー氏は体調不良のため医療機関を受診し、10月23日からチーム活動を休止。精密検査の結果「前立腺がん(ステージ4)」と診断された。 クラブは公式サイト上で「治療に専念するシュナイダー潤之介GKコーチの寛解に向けたサポートを惜しみません」と表明。「ファン・サポーターの皆様や関係各位、クラブ等で実施できる支援方法につきましては、明確になりました時点で随時お知らせさせていただきます」とし、「それまでは、どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです」と述べた。 現在47歳のシュナイダー氏は現役時代にサガン鳥栖など国内の複数クラブでプレー。引退後はGKコーチとなり、2023年から長野に在籍していた。 以下、クラブ発表プロフィール ●シュナイダー 潤之介(Junnosuke SCHNE...
Jリーグは18日、J3第37節の試合で起きた行為について、大宮アルディージャFW杉本健勇とSC相模原MF岩上祐三に1試合の出場停止処分を科すと発表した。 杉本は16日に行われたFC岐阜戦(△2-2)の後半25分に一発退場。Jリーグは「(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手の至近距離から相手競技者に向かってボールを投げつけた行為は、『選手等に対する反スポーツ的な行為』に該当すると判断、1試合の出場停止処分とする」と説明している。 また、岩上は15日のFC大阪戦(●0-1)の後半20分にレッドカードを受けた。Jリーグは「(公財)日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、同選手のボールとは関係の無いところで相手競技者を突き飛ばし押し倒した行為は、『選手等対する反スポーツ的な行為』に該当すると判断」とし、同じ...
Jリーグは12日、湘南ベルマーレのMF鈴木淳之介(21)が10月度のJ1月間ヤングプレーヤー賞を受賞したことを発表した。湘南からの受賞は9月のFW鈴木章斗(21)に続いて2か月連続となる。 鈴木は10月の2試合でフル出場。第33節の東京ヴェルディ戦は(○2-0)完封勝利し、第34節のサンフレッチェ広島戦では当時首位だった相手に2-1で競り勝って3ポイントの獲得に貢献した。槙野智章選考委員は「J1の中でも最も強度のある広島相手に落ち着いたプレーを見せていた」と振り返り、丸山桂里奈特任委員は「広島戦では相手からのハイプレスにも焦ることなく、冷静に繋ぎ、タイミング良く持ち出して、落ち着いたプレーがチームの勝利に大きく貢献した」と鈴木を称えている。 鈴木は受賞に際して「10月度の『月間ヤングプレーヤー賞』に選んでいただきとても嬉しく思います。満足することなく引き続き頑張りたいと思います。そ...
株式会社SPORTS&LIFEは12日、10月に現役引退を発表した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの日本での引退試合が12月15日に味の素スタジアムで行われることを発表した。 この引退試合はエル・クラシコとして知られるバルセロナ対レアル・マドリーのOBマッチとなり、両クラブに所属したレジェンドが日本で対戦する。 バルセロナレジェンドにはイニエスタのほかシャビ・エルナンデス氏、リバウド氏、ハビエル・マスチェラーノ氏アドリアーノ氏などの参戦が決定。対するレアル・マドリーレジェンドにもルイス・フィーゴ氏、ロベルト・カルロス氏、イケル・カシージャス氏といった名選手が名を連ねる。キックオフは午後2時を予定している。 以下、11月12日時点の参戦選手 ▽バルセロナレジェンドアンドレス・イニエスタシャビ・エルナンデスハビエル・マスチェラーノリバウドハビエル・サビオララファ...
愛媛FCは12日、今シーズン限りで現役を引退したDF森脇良太が来季より愛媛FCポジティブエナジャイザーに就任することを発表した。 Jリーグ屈指のお調子者キャラとしても親しまれた森脇は「イベントやメディア出演を通じ、愛媛FCを広くPRすることに加え、愛媛FCの価値と勝ちを向上させるために現場にエネルギーを注入する役割」を担当するという。クラブはこの役割を2022年に新設し、これまでは「自らポジティブエネルギーを生み出して周りに良い影響を与えられる」現役所属選手が務めていた。 森脇はクラブを通じて以下のようにコメントしている。 「この度、愛媛FCポジティブエナジャイザーに就任することとなりました。愛媛FCや愛媛県を盛り上げ、愛媛FCの価値を高められるように自分に出来ることを全力で頑張ります!サポーター・地域・企業との繋がりがもっと深く強固なものになるように愛媛はもちろん日本全国を力...
- 1 トッテナム・ホットスパーFC VS リヴァプール 予想、対戦成績、最新情報2024/1/9
- 2 AJオセール VS LOSCリール・メトロポール 予想、対戦成績、最新情報2024/1/11
- 3 FCナント VS ASモナコ 予想、対戦成績、最新情報2024/1/11
- 4 メンヒェングラートバッハ VS FCバイエルン・ミュンヘン 予想、対戦成績、最新情報2024/1/12
- 5 レアル・マドリード VS RCDマヨルカ 予想、対戦成績、最新情報2024/1/10
- 6 フラム VS ワトフォード 予想、対戦成績、最新情報2024/1/10
- 7 アーセナル VS ニューカッスル・ユナイテッド 予想、対戦成績、最新情報2024/1/8
- 8 アトレティコ・マドリード VS CAオサスナ 予想、対戦成績、最新情報2024/1/13
- 9 スタッド・ラヴァル VS レッドスターFC 予想、対戦成績、最新情報2024/1/11
- 10 ACミラン VS カリアリ・カルチョ 予想、対戦成績、最新情報2024/1/12