フットボールに芽吹く新たな才能というものは、本物であるかどうかを見極めることは難しい。すべては時間が明らかにするものであり、その経過の中で期待を裏切る才能だって存在する。だが久保建英という選手は、その範疇には当てはまらないようにも思える。まるで試合をこなす毎に、そのキャリアを確固たるものにしているようだ。
この日本人は、何かが違う。その才能は、稀有でありながらもエリートの世界では飛び抜けたものにならないかもしれないものとは異なり、正真正銘の飛び切りのものだ。その飛び切りの才能と、18歳とは信じ難い度胸でもって、久保は世界の頂へ駆け上がろうとしている。
久保がバルセロナ戦で見せたプレーは、その期待に応えるものであったばかりか、マジョルカというチームの枠を越える特異なものだった。まるでアイロニーのようだったリオネル・メッシへの股抜きから始まり、彼はマジョルカの各攻撃でゴールに迫るために違いを生み出そうとしていたのだ。18歳の選手が、カンプ・ノウのような大舞台でそうしたパーソナリティーの強さを示すなど、只事ではない。
5試合連続となるスタメン出場を果たした久保は、過去4試合と同じく右サイドハーフを務めて、同じようなプレーを繰り返した。久保がピッチに立つ際のマジョルカのオートマティズムは確立され始めており、それは日本人とチームの両方にとって恩恵となっている。そして久保が今回マッチアップしたバルセロナの左サイドバックは、ジュニオール・フィルポだった。ジョルディ・アルバが負傷中で、エルネスト・バルベルデはやむなく起用した格好だが、そうした事情を抜きにしても彼は卓越していた。
ジュニオールは久保を執拗にマークし続けた。それは間違いなくバルベルデの指示であり、その目的は日本人が前を向くことも、スペースのあるところでボールを受けることも許さないためだった。バルセロナ指揮官にとって久保の自由を奪うことは大きな課題であり、ジュニオールはサイドバックとして守るべきエリアを越えながら彼を追い続けた。久保がピッチの中央に移動しても、ぴったり張り付いていたのである。しかし、監獄の中にいるような状況にもかかわらず、久保は自分がプレーすべきタイミングを見つけ、実際にそうすることができた。ジュニオールの守備はやはり軽率で、彼との1対1では常に優位に立っていたのだ。
■課題は右足の精度
久保のプレースタート時の立ち位置は2つに大別できる。一つ目はどのようなチームであっても存在するDFとMFのライン間にある亀裂だ。彼はセンターバック(クレマン・ラングレ)、サイドバック(ジュニオール)、インサイドハーフ(フレンキー・デ・ヨング)の間にあるスペースでボールを受けることを繰り返し、前を向かせないようにするジュニオールの試みを無意味なものとしながらチャンスを生み出していった。
そして二つ目の位置は、タッチライン沿いである。サイドでジュニオールと対峙する彼にはいくつもの選択肢があった。ドリブルで縦か横に進むか、内側にパスを出すか、オーバーラップする右サイドバックのフラン・ガメスと連係するか……。アントワーヌ・グリーズマン、F・デ・ヨング、セルジ・ブスケッツのカバーが遅れる場合には、最前線のブディミルへのダイアゴナルパスやサイドチェンジのボール、または4-2とするゴールの起点にもなったガメスへのスルーパスで、バルセロナの守備構造を揺さぶったのだった。
ただ、ここで久保の課題として、右足でのキック精度が浮かび上がる。試合終盤にはラングレを抜き去って右足でクロスを送る場面があったが、このボールは著しく精度を欠いてマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの手中に収まった。逆足でもボールを蹴られれば、彼という選手はさらに洗練されるはずだ。
■大器
久保の貢献は、ポジショナルやトランジションの攻撃だけにとどまらない。右足はともかく、左足で叩かれるボールの軌道は美しく、それはセットプレーや前線へのロングボールに生かされている。後方で守備をするビセンテ・モレノ率いるチームにおいて、他選手がただ無軌道にボールをクリアするだけであるのに対して、ボールを足元に置いた彼はバルセロナの選手たちのプレッシャーをいなしながら、意図あるパスを出すことができる。さらに守備面では以前のように注意力散漫になることなく、ジュニオールを追いかけて自陣ペナルティーエリアまで戻ることを厭わない。一際注目が集まるカンプ・ノウの試合でも、マジョルカがどういったチームであるかをしっかりと意識して汗にまみれる姿は、一皮剥けたことを印象づける。
5-2という結果は、マジョルカの惨敗と言っても差し支えない。とはいえ、そのスコアが久保の与えた鮮烈な印象をくすませることはない。この大舞台で、マジョルカという守備的なチームで、彼はボールに触れる度に輝いた。ボールに触った回数は51回で、パスの成功数は69%と、数字の上では大したことがないように感じられても、日本人はマジョルカの最大の売りであるコレクティブなプレーの先にいた。フットボール界において、稀に見る大器であることを証明したのだった。
カンプ・ノウの観客が彼に指笛を吹いて、敵意を示した出来事は、取るに足らないことになり得ない。彼らは、バルセロニスモ(バルセロナ主義)は恐怖しているのだ。久保建英という選手がここから世界の頂へと駆け上がっていき、彼がかつて自分たちの下部組織に在籍していた来し方に思いを馳せなければならないことを。久保はメッシが主人として迎え入れるカンプ・ノウでも、恐れおののくことがなかった。勇を鼓すことすらせず、ただ自分が示すことのできる質の高いプレーに快感を覚えているようだった。その意味は、あまりに大きい。
文=ハビ・シジェス(Javi Silles)/スペイン紙『as』試合分析担当
翻訳・構成=江間慎一郎
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