興國・内野智章監督「スカウトの方にこの子が欲しいって思ってもらえるサッカーをして初のインターハイに行きたい」
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 日本代表・古橋亨梧(ヴィッセル神戸)やU-20日本代表候補・樺山諒乃介(横浜F・マリノス)など近年数々のJリーガーを輩出し注目を集める興國。全国大会初出場に向けてあと一勝と迫った、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の準々決勝桃山学院戦後(3-0で勝利)に内野智章監督にインタビューを敢行した。

 

ーーまず今日の試合を振り返ってみていかがだったでしょうか?

 

 桃山学院の堀先生とは仲が良くて、最近はコロナで行けていないんですがご飯もよく食べに行く仲なんです。堀先生がめちゃくちゃ策士なので「何をしてくるんだろう」と凄い怖かったです。でも桃山さんは怪我人が多かったみたいなので、うちとしては助かったなと思います。どう出てくるだろうなというところで、真っ向勝負で来てくれた分ファーストディフェンスを打開することが出来たら結構チャンスが生まれて、前半にいい形で点が取れました。あとはいい形でコントロールしながらゲームを終わらせたかったですけどそこが上手くいかず、やっぱり堀先生にハメられて気持ちよく出来なかったなと思います。

 

ーー今日は武本君がサイドバックながらにインサイドに入ったりして特徴を出せていたように見えましたが

 

 そうですね、一皮むけてきましたね。だいぶ良くはなってきていて、7月にJクラブから練習に呼んでもらっていてまだどこに行くかはわからないですが、これからが楽しみですね。今のサッカーって中央は時間がないので、サイドバックでゲームを作りたい。中盤で数的優位をどう作るかっていうのが僕らの課題で、メンツによってウイングが内に入ってきたりだとか、センターフォワードが降りてきてゼロトップにしたりだとか、その年によって変えるんですけど、今年は本職がボランチの武本が結構自由にポジションを取って、それに周りが合わせてバランスを取る事によって数的優位を作っています。今日はそこに人をぶつけてこられたんですが、武本はサイドバックの仕事もちゃんと出来るし、内に入ってボランチも出来るので相手はやりづらいと思います。彼のおかげで相手にハメられないように出来ていると思います。

 

ーー永長君は今日も凄かったですね

 

 もう彼はいつもあんな感じで無双状態なので、色々なJクラブのスカウトの方が見に来てくれていますね。だいぶ天然なので何を考えているのかわからないとこはあるんですが。

 

ーーいつぐらいから注目されてきたんですか?

 

 3月に神村学園さんと静岡学園さんと試合をやった時に沢山スカウトの方が来られていて、そこからですかね。プリンスリーグで京都橘さんとやった時に、(京都橘の)木原君が注目されていたので興國の永長もいいねってなったんだと思います。あとは樺山効果もありますよね。彼がJの舞台で点を取ったりしてくれているので、スカウト陣が興國にまたおもろいやつがいるんじゃないかって見に来てくれていますね。勿論、永長とか武本は上手いんですけど、樺山効果はやっぱりありますよね。

 

ーーJに行った先輩たちの効果が財産として残っていますね

 

 それはめちゃめちゃありますね。この子たち(現3年生)は去年ほとんど試合に出ていないんですよ。1月に3年(樺山など5人がJリーガーになった世代)とこの子たちが試合をしたら10分で5点取られたんです。公式戦というストレスがない3年生は水を得た魚で止められなかったですね。あれを見ているから永長なんかも「自分ら全然やん」と良くも悪くも思っている。だから向上心が高い。一個上が凄すぎて天狗になる子がいない。一個上は上手いうえに努力も凄いしていたんですよ。樺山も誰よりも練習していたし、それを見ていたんでこの子たちも「やるしかないな」と思えているんだと思います。

 

ーーあと一勝で全国ですが、そこへの想いはありますか?

 

 あまりないんです。いい意味でですよ。一戦一戦はもちろん勝ちたい。でも、全国に執着すると普段から言ってることやってることを裏切ることになるんで。しっかり次の試合に向けて100%の準備をして勝ちに行くだけなので。これ勝ったら全国っていうサッカーはしたくない。それをやってしまったら選手がうちに来てくれた意味がないので。それやったら全国に出やすいチームに入ったらいいだけなので。いつも通り、自分たちの目標の中の通過点として勝っていきたいという感じですね。勿論インターハイも一回ぐらい出たいですけど、どの相手が来ても簡単じゃないですよ。スカウトの方が見に来てくれて、この子が欲しいって思ってもらえるサッカーをして初のインターハイに行きたいなと思っています。

 

(文・写真=会田健司)

 

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